レクサスが「最上級モデル」発表! 「ラグジュアリークーペ」が進化!? 「LC」に改良&特別仕様「ピナクル」登場! 何がスゴい?【試乗記】

レクサスは、「LC500h/LC500/LC500 Converible」を一部改良し、8月4日から発売します。また、LC500及び LC500 Conventible に特別仕様車「LC500 PINNACLE」及び「LC500Convertble PINNACLE」を設定し、それぞれ100台を抽選販売します。今回は正式発表に先駆けて試乗した様子を自動車研究家・山本シンヤ氏が解説していきます。

 2025年7月24日にレクサスは「LC500h/LC500/LC500 Converible」の一部改良を発表。そして8月4日から発売するとしています。

 また同時に特別仕様車「LC500 PINNACLE」「LC500 Convertble PINNACLE」を設定し、それぞれ100台を抽選販売することも明らかにしました。

 今回は先行して試乗した印象を自動車研究家・山本シンヤ氏が解説していきます。

今回、2025年の改良に合わせて登場したのがLC500/LC500コンバーチブルに設定された特別仕様車「PINNACLE(ピナクル)」特徴は?
今回、2025年の改良に合わせて登場したのがLC500/LC500コンバーチブルに設定された特別仕様車「PINNACLE(ピナクル)」特徴は?

 振り返る事14年前の2011年、アメリカ・カリフォルニア州ペブルビーチで3代目GSが発表されました。

 レクサスとしてはかなりの意欲作でしたが、北米のジャーナリストの評価は「つまらない」でした。

 その悔しさをカタチにしたのが、2012年のデトロイトショーで公開された「LF-LC」でした。

 このモデルはレクサスの方向性を示す純粋なコンセプトでしたが、評価が非常に高かった事もあり、豊田章男社長(当時)は市販化を決断。チーフエンジニア(CE)に選ばれたのは、現在社長の佐藤恒治氏でした。

 佐藤氏にとって初のCE、早速自分でレイアウト図を作成してみたものの、あのデザインとトヨタが持つリソーセスでは、法規を満たさないどころかクルマにならず。
 
 佐藤氏は章男社長に「せっかくCEにしていただきましたが、このクルマはできません」と伝えたそうです。

 すると章男社長は「今のトヨタではできない事は分かっている。だからやるんだよ。できないからやる。それが挑戦なんだよね。そのためには、まず自分を変える所からじゃないの??」と。

 そこで佐藤氏はプラットフォームを含む主要構成部品を新規開発して市販化に漕ぎつけました。

 それが2017年に発表された「LC」。LCの意味は「ラグジュアリークーペ」ですが、裏テーマは「Lexus challenge」だったのです。

LCはどんな進化を遂げたのでしょうか。
LCはどんな進化を遂げたのでしょうか。

 正式発売後も「もっといいクルマ」にするための進化・熟成だけでなく、コンバーチブルの追加(2020年)や特別仕様車など、様々な提案も行なってきました。

 そして今回、2025年の改良に合わせて登場したのがLC500/LC500コンバーチブルに設定された特別仕様車「PINNACLE(ピナクル)」です。

 まず見た目の部分ですが、専用の内外装コーディネイトが特徴です。

 クーペは朧銀(ろうぎん)と呼ばれるスモークマッドグレーとブラック/ホワイトのインテリアカラーでより“引き締められた”印象、コンバーチブルはハイライトでメタリックをほのかに感じるニュートリノグレーのボディカラーにサドルタン/ホワイトのインテリアカラーでクールな中に温かみがある印象です。

 どちらも専用鍛造アルミホイール(ブラックスパッタリング塗装)やヒカリモノを抑えたブラックパーツも相まってデザインがより際立って見えます。

 また、インパネには専用グラデーション刺繍、シフト前には専用プレート、ドア下には専用スカッフプレートと特別な仕立ても忘れていません。

 更に更に2023年に登場した「EDGE」で採用された一体成型フロントバンパーと2020年に登場した「AVIATION」とEDGEに採用された固定式リアウイングも装着されています。

 実はこの二つのアイテムはカブリオレには初装着となっており、リアウイングはソフトトップ開閉時に干渉しないように前後方向の長さが異なる専用品となっています。

 これらの空力アイテムは、ダウンフォースよりも空気の流れを制御することで、運動性能と乗り心地をサポートしています。

リアウイングはソフトトップ開閉時に干渉しないように前後方向の長さが異なる専用品
リアウイングはソフトトップ開閉時に干渉しないように前後方向の長さが異なる専用品

 パワートレインは今や貴重となった自然吸気のV8-5.0L(2UR-GSE)ですが、“ひと手間”加えられています。

 エンジンはムービングパーツの質量合わせやシリンダー径のミクロン単位の作り込みを実施。

 更にリアデファレンシャルは熟練技術者が手作業でバックラッシュ再調整が行なわれています。どちらもスペックは不変ですがフィーリングを高める「高精度チューニング」と言うわけです。

 シャシ系の変更ですが、まずドアストライカーの構造変更(肉厚4→5mm)が行なわれています。

 これはドアとボディの間の部分(ドアストライカー部分)の隙間を減らし、車体のたわみを抑えることで走行性能を高める効果があります。

 アフターマーケットでは同じ発想の「ドアスタビライザー」が発売されていますが、これは純正装着の“最適解”だと言います。ちなみにこれはPINNACLEのみなえらず2025年の改良で全車展開されています。

 更にボディ形状に合わせて専用となるフットワークが採用されています。

 クーペは後輪操舵のDRS(ダイナミックリアステアリング)仕様をベースに、EDGEで採用されたリアアルミ中空サスペンションメンバー(材料置換だけでなく環状構造採用で剛性が通常品の約2倍)と専用セットアップのサスペンションを組み合わせ。

 一方、コンバーチブルは専用セットアップのサスペンションのみとなっています。

 タイヤはどちらも“神タイヤ”呼ばれるミシュラン・パイロットスポーツS5(フロント:245/40R21、リア:275/35R21)です。

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