レクサスは2025年7月24日、フラッグシップクーペ／コンバーチブル「LC」「LCコンバーチブル」の一部改良モデルを発表しました。8月4日に発売します。

　また、特別仕様車「LC500 “PINNACLE”」「LC500コンバーチブル “PINNACLE”」を設定し、同日より抽選申し込みを開始しました。

　LCは、2017年3月にデビューしたフラッグシップクーペです。2012年のデトロイトショーで登場した「LF-LC」をベースに5年の歳月をかけて市販化したスペシャリティカーで、レクサスブランドを方向づける美しいデザインや高い走行性能を特徴とします。

　バリエーションは2ドアクーペのLCに加え、2020年6月には電動格納式ソフトトップを備える2ドアオープンモデルのLC コンバーチブルが追加されています。

　パワートレインは、5リッターV型8気筒自然吸気エンジンのガソリンモデル「LC500」と3.5リッターV型6気筒エンジン＋モーターのマルチステージハイブリッド「LC500h」を設定。ともに駆動方式はFR（後輪駆動）です。

　プラットフォームは「GA-L」で、前後サスペンションにはマルチリンク式サスペンションを採用。フロントミッドシップレイアウトやCFRP／アルミなどの軽量素材の採用により高いハンドリング性能と乗り心地を両立。

　デザインはクーペらしいエレガントなスタイリングに大きく張り出したフェンダーや精悍なスピンドルグリルを組み合わせ、躍動感のあるものとし、インテリアは先進感と操作性、運転操作の所作の美しさも追求した上質な空間としています。

　生産は豊田市の元町工場でLC専用の組立ラインを設置。最先端の生産システムに、インテリアの表皮巻きやステッチはすべて手作業で仕上げるなど、匠の技術も取り入れています。

　今回の一部改良では、ドアストライカーの構造変更により剛性感を高め、操縦安定性とステアリング操作に素直に応える車両応答性を両立。開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」を追求しています。

　新LC 一部改良モデルの価格（消費税込）はLC500が1410万円から1493万円、LC500hが1455万円から1538万円、LC500コンバーチブルが1555万円です。

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　また今回の一部改良とともに特別仕様車「“PINNACLE”」を設定。PINNACLE（ピナクル）とは「最高峰」「頂上」を意味し、専用内外装の採用のほか、走りを徹底的に磨き上げたモデルです。

　LC500、LC500コンバーチブルともに、専用のCFRP素材の固定式リアウイングやフロントバンパー一体成型のバンパーカナードを採用し、高い運動性能を実現。

　エンジンにはそれぞれに合わせた専用チューニングを施し、各部品の個体差に合わせた寸法精度の作り込みや手作業による最終調整を行い、滑らかな回転フィールや加減速の応答性向上と質感の高いドライビングをもたらします。LSDも特別組付けを実施しました。

　エクステリアは専用ブラックスパッタリングの鍛造ホイールやブラックパーツとの組み合わせにより、後述の専用カラーとのハーモニーを実現。

　インテリアでは、専用スカッフプレートやセンターコンソールの専用プレートのほか、助手席インパネに専用のグラデーション刺繍を施し、特別感を与えています。

　クーペのLC500では、リアのサスペンションメンバーに専用の中空メンバーを装備。タイヤのグリップ力を発揮し、一体感のある走りを実現。さらにDRS（ダイナミックリアステアリング）との組み合わせで、安定性と軽快性を両立しています。

　ボディカラーは日本古来の金属工芸で銀と銅の合金で仕上げた「朧銀（おぼろぎん）」を設定。表面塗装は凹凸のあるマットクリア塗装により、マットな質感を表現しています。さらに最表面には防汚と汚れ除去効果のある新開発の特殊表面処理「レクサスマットコート」を採用しました。

　インテリアは残雪に陽の光があたり、大地があらわになっていく雪解けの情景を表現したブラック＆ホワイトです。

　LC500コンバーチブルでは、LC500と同様の固定式リアウイングを初採用し、オープン時の乗り心地と直進安定性・操縦安定性の向上に寄与しています。

　ボディカラーは硬質なライトソリッドグレーをベースにハイライトでメタリックを感じる専用のニュートリノグレーを設定。インテリアはLC500と同じ世界観で異なるカラーとした サドルタン＆ホワイトです。

　特別仕様車“PINNACLE”の価格（消費税込）はLC500、LC500コンバーチブルともに1780万円。それぞれ100台の限定販売です。

　なお販売は50台がオーナー向けの先行抽選で、残る50台は一般抽選となり、7月24日から8月7日までに抽選申し込みを実施します。