道路を走っていると「左寄せ」に苦戦する瞬間、経験したことがあるかもしれません。

　特に駐車や狭い道での運転時、ヒヤッとした経験をした人もいるはず。

　ではその悩みを解消する方法はあるのでしょうか。

　日本を走る多くのクルマは運転席が右側にあるため、左側の車両感覚がつかみづらいと感じる人も少なくありません。

　特に路肩に停める時や、狭い交差点で左折する時、さらには左に曲がりながらバックする時など、日常のあらゆる場面で「左側が見えない！」というストレスを感じている人も。

　最近のクルマには後方確認用モニターや360度カメラなど、先進的な運転支援システムが搭載されています。

　しかし、どんなに最新技術が搭載されたクルマでも、左側の車両感覚をしっかり把握できているかどうかは、巻き込み事故や接触事故のリスクに直結します。目視での確認は、今でも極めて重要なのです。

　そんな悩みを解決するため、過去にJAFは非常にシンプルでありながら効果的な方法を紹介しています。その秘訣は「左前方の見え方を意識すること」にあるといいます。

　具体的には、駐車場の白線などを目印にして実践します。

　白線に左前輪のタイヤを乗せ、クルマと線が平行になるように動かします。

　この時、乗用車であれば正しい運転姿勢をとっていると、ボンネットの中央付近に線が見えるはずです。

「この線の見え方」を繰り返し練習して脳に刻み込むことで、左側に寄せる際の確かな目安になります。

　言わば、自分だけの「見える定規」を手に入れるようなものと言えるかもしれません。

「最初は難しそう…」と思われるかもしれませんが、慣れないうちはダッシュボードに付箋やテープを貼っておくと、非常に分かりやすくなります。

　これは運転初心者からベテランドライバーまで、多くの人に効果的な方法です。