なぜ国民惑わす? 「ガソリン価格」はいつ下がる? 「今年度で…」自民党幹事長が示唆… ガソリン減税でも必ず安くなると言えない理由とは

2025年7月4日、自民党の森山裕・幹事長は青森県内での会合でガソリンの暫定税率について「今年度で終えるためには、12月に税制調査会でしっかり決めることが大事」と発言しました。これに対して、国民民主党の玉木雄一郎・代表がX(旧ツイッター)で反応しています。果たして本当にガソリン減税は行われるのでしょうか。またガソリン減税を行っても必ずしも安くなるとは限らないようです。

ガソリン減税「やるやる詐欺」なの? ようやく時期を示唆か… でも遅くない?

 ガソリン価格は、いつになったら下がるのか。

 なんでもかんでも物価高の中、多くの人が気になっています。

 そうした中、自民党の森山裕・幹事長が7月4日、青森県内での会合でガソリンの暫定税率について「今年度で終えるためには、12月に税制調査会でしっかり決めることが大事」と発言したと報じられました。

ガソリン減税「やるやる詐欺」なの? ようやく時期を示唆か… でも遅くない?
ガソリン減税「やるやる詐欺」なの? ようやく時期を示唆か… でも遅くない?

 これに対して、国民民主党の玉木雄一郎・代表がX(旧ツイッター)で反応。

 「ガソリン暫定税率の廃止は、昨年12月に自公国の幹事長間で決定済みの話。むしろ、来年4月まで絶対に廃止しない宣言だ。今年12月に、代わりに増税を決めるつもりだろう」と指摘しました。

 その上で、参議院選挙で自公を過半数割れに追い込めれば「秋の臨時国会で廃止を決め、1月から廃止できる」との考えを示しています。

 ここでいうガソリンの暫定税率とは、1974年に道路整備の財源、およびオイルショックによる原油価格高騰を補う一時的な措置が、その後も道路整備の維持などを目的として継続されたもの。

 ガソリンの税金には、揮発油税などに暫定税率が加算されていますが、ガソリン1リットルあたり暫定税率は25.1円です。

 経済産業省・資源エネルギー庁が毎週行っている、「石油製品価格調査の結果」では、直近の7月2日公表データ(6月30日現在)のレギュラーガソリン価格は1リットル174.2円。

 仮に現時点で暫定税率がないとすれば、単純計算で149.1円になります。

 こうした数字を見れば、確かにユーザーにとって大きなインパクトがある景気対策だと言えるでしょう。

 ガソリンの暫定税率については、玉木氏が指摘したように与党と国民民主党が昨年12月に廃止について合意したものの、廃止の時期については明確になっていません。

 一方で、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、参政党、日本保守党、社民党の野党7党は6月、「7月1日からガソリンの暫定税率を廃止するための法案」を国会に提出。衆議院を通過したものの、参議院では国会会期中の採決には至りませんでした。

 そして、第27回参議院選挙が7月3日に公示され、前述の森山幹事長の発言になったという経緯です。

 森山幹事長は「12月の税制調査会」について触れていますが、ここが大きなポイントです。

 ガソリンの暫定税率のみならず、自動車に係る税金について大きな影響を与えるのですから。

【画像】「えっ…?こんな搾取されてるの?」 これが国民を苦しめる「ガソリン税の仕組み」です。画像で見る(30枚以上)

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

画像ギャラリー

1 2

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー