ダイハツ斬新「ちいさなスポーツカー」がスゴイ! “軽じゃない”ワイドボディ&「出力1.7倍」の1.5リッターエンジン搭載! 専用の「豪華内装」もカッコイイ! 「コペンZZ」とは?

2005年の東京モーターショーで登場したダイハツ「コペン ZZ」は、軽オープンの枠を超える性能とデザインで今なお語り継がれる存在です。現行コペンの生産終了が迫る今、改めてその特別な一台を振り返ります。

軽の枠を超えたスポーツカー

 2025年秋に開催された「ジャパンモビリリティショー2025」では、ダイハツが軽オープンスポーツの新たな可能性を示すコンセプトカー「K-OPEN」を披露し、大きな注目を集めました。

 現行「コペン」の生産終了が迫る中での登場だっただけに、多くの来場者が「次期コペンを示唆する一台ではないか」と期待を寄せ、会場では連日その姿を一目見ようとする人だかりが途切れませんでした。

 電動化時代を見据えた軽スポーツの未来像として登場したK-OPENは、従来の軽オープンの枠にとらわれない大胆なデザインを備えており、ファンはもちろん、業界関係者からも関心を集めています。

本革シート採用の豪華仕様!
本革シート採用の豪華仕様!

 こうした明るい話題があった一方で、ダイハツは2025年9月末、長く親しまれてきたコペン現行モデルの生産を2026年8月で終了すると正式に発表しました。

 環境規制の強化や電動化シフトが加速する中、小型のガソリンスポーツカーを維持することはますます難しくなっており、今回の判断は業界全体の流れを象徴する出来事といえます。

 しかし、20年以上にわたり“走りの楽しさを味わえる軽”として愛されてきたコペンが姿を消すという知らせは、多くのファンにとって衝撃であり、惜しまれる声が後を絶ちません。

 2002年に初代が誕生したコペンは、当時珍しかった電動開閉式ルーフを軽自動車に採用し、愛らしいフォルムと爽快な走りで瞬く間に人気車となりました。

 限られた軽規格の中で特別感を追求した一台として存在感を放ち、“国産オープンカー”の象徴的モデルとして長年支持され続けました。

 コペンの歴史をたどると、東京モーターショーを中心に数多くの派生モデルやコンセプトカーが披露されてきたことがわかります。

 その中でも特に印象深い一台として知られるのが、2005年の東京モーターショーで登場した「コペン ZZ」です。

 初代より一回り大きく、全幅1600mmのワイドなスタンスを与えられたZZは、その力強いシルエットだけでも軽枠を超えた挑戦を感じさせるものでした。

 張り出したフェンダー、低く構えた車高、そしてスポーツカー然としたフォルムは、当時の国産小型車としては異例の迫力を漂わせていました。

 インテリアにもこだわりが詰め込まれ、レカロ製本革シートやMOMOステアリングなど、本格的なスポーツ装備を採用した特別なコクピットが構築されていました。

 しかし最も衝撃を与えたのはパワートレインです。コペン ZZは1.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、109psを発揮していました。

 一方、同時期に販売されていた初代コペン(L880K型)の660ccターボエンジンは64psが標準で、ZZの出力は実に約1.7倍にも達していたことになります。

 軽規格の限界に挑むどころか、完全にその枠を飛び越えた性能は、ファンの間で「軽の皮をかぶった小型スポーツ」と評されるほど衝撃的でした。

 結局コペン ZZは市販化されませんでしたが、その存在がコペンという車種が単なる可愛い軽オープンではなく、常に挑戦を続ける“実験の舞台”であったことを象徴しています。

 現行モデルの生産終了後、ダイハツは2026年春から全国でファン向けイベントを開催する予定です。

 そこでは過去のコペンが歩んだ歴史を振り返るとともに、今回話題となったK-OPENの未来にも自然と関心が向けられることでしょう。

 時代は大きく変わりつつありますが、コペンが築いた“走る楽しさ”の精神は、これからも多くの人の心に刻まれ続けるはずです。

【画像】超いいじゃん! これが“出力1.7倍”の斬新「ちいさなスポーツカー」です!(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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