東京~千葉の新たな高速「新湾岸道路」実現へ!? “大渋滞”な「京葉道路」「東関東道」の救世主!? 「信号ゼロ」で都心スルーの「スゴい道路」の計画とは
すでにパンク状態にある「東京~千葉」をむすぶ新たな高速道路「新湾岸道路」の計画があります。一体どのような道路で、どこまで話が進んでいるのでしょうか。
毎日大渋滞の「東京〜千葉」 新たな高速道路が実現へ
東京と千葉間は現在、「京葉道路」「東関東道」のみが高速道路ネットワークを担っており、常に大渋滞に悩まされています。
いっぽう、新たな高速道路「新湾岸道路」(第二湾岸道路とも呼ばれる)の計画が進んでいます。一体どこまで話が進んでいるのでしょうか。

京葉道路と東関東道は、千葉市の中心部から習志野・船橋・市川を経由し、首都高速と直通して東京まで至る有料道路です。
東京〜千葉間は通勤需要が非常に多いなか、高速はこの2路線で捌いている状況で、毎朝大渋滞となっているほか、休日には千葉方面の観光地に向かうクルマでやはり大渋滞します。
下道も、大型車が非常に多く立体交差化も不十分な国道357号や、市川〜習志野までは2車線の対面通行しかなく貧弱極まりない国道14号を延々と走るほかなく、やはり深刻な渋滞で使い物になりません。
そんななか期待されている新湾岸道路は、外環道・東関東道・首都高湾岸線が交差する千葉県市川市の「高谷JCT」からさらに南の東京湾側を通り、千葉市蘇我や市原市を経由し、館山道まで連絡する道路です。
もし事業化すれば、京葉道路と東関東道だけだった東京~千葉の大渋滞を解決できる可能性もあり、沿線住民などから大きな期待がかかっています。
千葉市などの埋め立て地エリアの一部では、1970年代の宅地開発時当初から新湾岸道路の構想があったことから、一部の用地が事業用に準備されていたものの、長年に渡って「構想」段階であったため、現実には程遠いものと認識されてきました。
しかしここへ来て、事業化に向けたプロセスが進み始めました。
2023年6月には「新湾岸道路検討会準備会」が設立され、2024年3月には、事業化への最初のプロセスである「概略ルート決定」のための「計画段階評価」が開始されました。
同年11月には、「1回目の地域アンケート」が実施され、さらに2025年5月には、「概略ルート」や「構造の検討」などの「計画段階評価」を進める有識者委員会が開催されるなど、徐々に現実味を帯びてきています。
今後、計画段階評価で概略ルートが決まれば、道路や街などをどうするかという「都市計画決定」、道路をつくるにあたって周囲の環境に影響を出さないかなどの「環境アセスメント」の手続きに入ります。
そしてそれが終われば、いよいよ国からのスタートサインである「事業化」を果たすこととなります。
第3の東京〜千葉を結ぶ、新たな高速道路の登場に期待が高まります。
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