トヨタ新「“全長4.2m”コンパクトミニバン」がスゴイ! 「リッター28キロ」の低燃費モデルや“四駆仕様”もイイ! 「画期的パワースライドドア」&”専用デザイン”採用の「シエンタ」最上級グレードって?

家族みんなが使いやすく、日常にもレジャーにもぴったり。そんな「ちょうどいいミニバン」として人気のトヨタ「シエンタ」が、2025年8月の一部改良でさらに進化しました。なかでも最上級グレード「Z」は、上質さを追求した注目の一台です。

ちょうどいい“上級ミニバン”

 トヨタの人気ミニバン「シエンタ」は、2025年8月5日に改良モデルを発表しました。2024年5月以来となる今回の改良では、どのような装備が追加されたのでしょうか。

 そしてシリーズ最上級グレードである「Z」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。

2つのパワートレインと座席レイアウトが設定されている最上級モデルって?
2つのパワートレインと座席レイアウトが設定されている最上級モデルって?

 2003年に登場したシエンタは、スペイン語の「7(シエテ)」と英語の「エンターテイン(楽しませる)」を組み合わせて名付けられた、トヨタ最小のミニバンです。

 2015年、2022年のフルモデルチェンジを経て、現行型は3代目にあたります。日本自動車販売協会連合会が発表している「乗用車ブランド通称名別順位」でも、常にトップ10入りを果たすほどの人気を誇っています。

 現行モデルは「シカクマル」をモチーフにした、シンプルで親しみやすいデザインを採用するとともに、コンパクトながら広い視界を確保しています。

 また、低床・フラットフロア構造を採用し、フロントドアのプルハンドルの位置や形状にもこだわるなど、子どもから高齢者まで家族全員が使いやすいクルマとして親しまれています。

 さらに、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備し、安全性を高めています。

 衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置も備えており、政府が推進する交通事故防止対策「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に対応しています。

 今回の改良では、電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能を全グレードに標準装備しました。

 これらの機能は、オンのまま電源を切った場合、次回始動時にも設定が維持され、安全運転に寄与します。

 これまで人気オプションだったETC2.0+前後ドライブレコーダーは、エントリーモデルを除き標準搭載となり、使い勝手が向上しました。安全装備では、ドライバー異常時対応システムなどを全車に採用しています。

 そんなシエンタのグレード構成は大きく3種類あり、それぞれにガソリン車とハイブリッド車、7人乗りと5人乗りが設定されています。

 そのなかでも最も高級なグレードがZです。ボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695-1715mm、ホイールベースは2750mmです。

 エクステリアは金属調塗装のグリルモールやBi-Beam LEDヘッドランプを採用し、上質感を演出しています。

 ボディカラーは、プラチナホワイトパールマイカやスカーレットメタリックなど、モノトーン7色とツートーン2色の全9色が用意されています。

 内装では、2列5人乗りと3列7人乗りのレイアウトが用意され、両側にハンズフリーデュアルパワースライドドアを採用。

 スマートキーを携帯していれば、足をかざすだけでドアが自動開閉し、荷物で手がふさがっている際にもスムーズに乗り降りできます。

 また、Zグレードには他グレードにない「アダプティブハイビームシステム」を搭載。周囲の明るさに応じて自動で配光を切り替え、夜間走行時の安全性を高めています。

 パワートレインはガソリン車とハイブリッド車の2種類を設定。1.5リッター直列3気筒ダイナミックフォースエンジンにより、高出力と低燃費を両立。

 さらにモーターを組み合わせたハイブリッド車では、燃費効率を高め、市街地から高速道路まで最適な走りを実現します。

 駆動方式は2WDのほかハイブリッド車ではE-Fourが選択可能となっており、燃費はハイブリッド車の5人乗り2WDモデルで28km/L(WLTCモード)を達成しています。

 なおZグレードの価格(消費税込)は、ガソリン車が277万3100円から、ハイブリッド車が308万3300円からです。

 コンパクトでありながら上質さと快適性を兼ね備えたシエンタのZグレードは、日常使いからレジャーまで寄り添う、「ちょうどいい上級ミニバン」といえるでしょう。

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Writer: 紫苑玲

栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。

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