国道159号に“まっすぐ直通”の「新バイパス」開通! 「フル4車線化」で七尾までのスピードアップも実現! 能登半島の快適ロード「羽咋道路」 11月の開通効果を発表 石川

国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所は2025年12月3日、開通から1カ月が経過した国道159号「羽咋道路」の交通状況をまとめたレポートを公開しました。

混雑していた国道159号に大きな変化

 2025年11月1日に開通を迎えた国道159号「羽咋道路」で、国交省が交通状況の調査を実施しました。

 延長3.3kmの区間が開通して1カ月が経ち、どのような変化が起きているのでしょうか。

開通した国道159号「羽咋道路」(画像:国土交通省)。
開通した国道159号「羽咋道路」(画像:国土交通省)。

 国道159号は石川県の七尾市と金沢市を結ぶ総延長68.5kmの一般国道です。

 このバイパスとなる羽咋道路は、「千里浜なぎさドライブウェイ」や「気多大社」で知られる羽咋市で事業が進められている区間となります。

 地域交通の課題を解決すべく計画され、延長6.7km・4車線の道路を敷設する計画となっていますが、現在開通している四柳町から志々見町までの延長3.3kmの区間は暫定2車線で運用されています。

 羽咋道路が開通する前は、現道(国道159号)の交通量は1日あたり約8300台。開通後の交通量調査では1日あたり約2600台となっており、約69%(約5700台)の減少が見られました。

 また、集計対象を大型車に限定すると、開通前の交通量が約1100台であったのに対して、開通後は1日あたり300台となっており、約73%(約800台)の減少が見られます。

 羽咋道路は現在、1日あたり約8000台が利用しており、現道と合わせた交通量は1日1万600台にのぼります。以前よりも交通量は増加しました。

 また、走行車両の旅行速度を計測したところ、開通前の現道では平日・上り方面の朝は平均41.2km/h、夕方は平均41.8km/hだったのが、羽咋道路では朝は平均48.0km/hと6.8km/hの速度アップ。

 夕方は48.7km/hで6.9km/hの速度アップという結果が出ています。

 同条件で平日・下り方面を調査した結果でも、朝は41.8km/hが48.7km/hへ、夕方は42.7km/hが48.8km/hに旅行速度が向上しているといいます。

 これらのデータから、現道から羽咋道路に交通を切り替えたユーザーが増加していること、羽咋道路がしっかりと交通量を受け入れられていることが明らかとなりました。

 現道から羽咋道路への交通転換が起きたことで、交通事故の減少や通学時・冬季における歩行者の安全性の向上に期待できるとしています。

 なお、開通済みの延長3.3kmの区間に続いて、現在は志々見町から宝達志水町二口までの延長3.4kmの区間が計画されています。

 延長6.7kmにおよぶ全線が開通すれば、国道159号の混雑解消による交通の円滑化、災害に強い緊急輸送道路ネットワークの確保など、地域全体に好影響をもたらしそうです。

【画像】超便利!? これが国道159号「羽咋道路」の全貌です(13枚)

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Writer: 春山優花里

フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。

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