車のメーターに出現する「カレールーの入れ物」一体ナニ? “謎の警告灯”が意味する事態が恐ろしすぎる! 点灯したときにやってはいけないNG行為とは?
クルマのメーター内にさまざまな警告灯が表示されます。そのなかに、「カレールーを入れる銀色の器」のようなマークがあるのですが、いったいどういう意味があるのでしょうか。
点灯したときにやってはいけないNG行為とは?
クルマのメーターパネル内には、たくさんの警告灯が存在します。カラフルでさまざまな絵柄が並んでいますが、そのなかに「カレールーの入れ物」のような赤いマークがあります。
これはいったい何を意味するものなのでしょうか。

カレールーを入れる銀色の器は「グレービーボート」というものですが、または「魔法のランプ」にも見える警告灯は、「エンジンオイルランプ」あるいは「油圧警告灯」と呼ばれるもの。
エンジンオイルの油圧が低下した際に点灯、または点滅してドライバーに異常を知らせる警告灯です。
そんな警告灯が点灯したら、いったいどうすればいいのでしょうか。自動車整備工場スタッフのMさんは次のように話します。
「走行中に点灯したら、すぐに安全な場所に停車してエンジンを切り、そのあとにJAFなどのロードサービスに連絡して救援を要請してください。
油圧が足りないとエンジンオイルが必要な箇所に行き渡らず、そのまま走り続けると、最悪の場合はエンジンの焼き付きなど、大きなダメージを与えてしまう可能性が高まります」
油圧低下の原因はさまざま。メカニカルトラブルもあれば、単純にエンジンオイルの量が足りていないことも。専門の知識がないとその特定が難しいからこそ、走行をストップし、安全に車両を移動させるロードサービスの利用を勧めているそうです。
「安全かつ平坦な場所に停車して、レベルゲージでエンジンオイル量をチェックします。下限(LOWERまたはMIN)を下回っていたら量が不足しているので、エンジンオイルを補充して様子を見ながら走行を続けるという手もあります」(M整備士)
ただし、エンジンオイルが減った理由が分からなければ、安心して走行を続けられません。使用に伴う単純なオイル消費なら大きな問題ではありませんが、オイルラインのどこかが目詰まりしていたり、漏れている可能性もあります。
自走で移動できたとしても、なるべく早くディーラーや整備工場などで点検を依頼し、トラブルシューティングしてもらうことで結果的に大きなエンジントラブルを回避することにもつながるのだそうです。
しかし、なかなかエンジンオイルを携行していることもないでしょうし、近くに販売しているガソリンスタンドやカー用品店があるとも限りません。この場合もロードサービスを利用したほうがいいとのこと。
「エンジンオイルの量をチェックして正常レベルだったときは、逆に重大な機械的な故障を抱えている可能性もあります。どちらにしても自走は危険と判断し、素直にロードサービスを読んだ方がいいです」(M整備士)
油圧警告灯が点灯するということは、完全なる“緊急事態”。そうならないためにも、久しぶりに乗る場合はレベルゲージを引き抜いてオイルの量が適正かチェックしたり、遅くとも半年ごとといった具合に定期的なオイル交換で、量と汚れ具合をチェックしておくことが重要です。
「エンジンオイルは、ターボ車なら3ヶ月から半年ごと、自然吸気エンジンであれば半年から1年ごとに交換することをお勧めしております。
新車から数年経ってもオイル交換すらしていない状態の悪いクルマも意外に多いのです。定期的なメンテナンスで、オイル関連の状態を把握しておくのがいいと思います」(M整備士)
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近年はストップ&ゴーを繰り返す市街地走行が多いシビアコンディションの車両は、オイルの減少や劣化が早いと言われています。走行距離が短くても、予想以上にエンジンオイルが劣化していることもあるようです。
そのためにも定期的なエンジンオイル交換が、劣化したエンジンオイルのトラブルを未然に防ぐ最善策なのは間違いありません。
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