「Googleマップ」“狭い道”誘導しがち説も「オサラバ」!? AI活用で「大幅に改善」か? インドで開発進む「“狭路”回避機能」に期待大!
ルートガイドをしてくれるスマホアプリ「Googleマップ」はあらゆるシチュエーションで重宝しますが、カーナビとして使う際には狭い道を案内されてしまうことも。ただ今後はそれが解消されていくことになるかもしれません。
土地勘ない場所に限って「えっ、そこ行く!?」も解消か?
スマホの地図アプリ「Googleマップ」は手軽で便利な半面、狭い道を案内することがあるなど、カーナビとしてはやや不安な面も。
ただ今後は狭い道を回避してくれる新機能が搭載されることで、劇的に使い勝手が改善されるかもしれません。
![シームレスに使える「Googleマップ」が劇的に進化するかも!?[イメージ画像:AdobeStock]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/06/20250624_SMARTphone_MAP_AdobeStock_389683608_Editorial_Use_Only.jpg?v=1750757071)
無料で利用できるGoogleマップは、いまや多くの人がスマートフォンにインストールしている定番アプリのひとつです。
クルマでのルート案内はもちろん、電車やバス、自転車や徒歩といった移動手段にも対応しており、さまざまな条件で最適なルートを提示してくれます。
ルート案内の画面は、建物の形状まで3Dでリアルに再現されており、表示の美しさや見やすさでは、一般的な車載カーナビよりも優れていると感じている人も少なくないのではないでしょうか。
目的地の施設名や店名を検索すれば、すぐにナビをスタート可能なのも便利なところ。
最近増えてきた「ディスプレイオーディオ」対応車にスマホを接続すれば、大画面でルート案内を確認でき、利便性はさらに向上します。筆者(吉川賢一)も、カーナビが搭載されていないレンタカーを借りた際などに、Googleマップをよく利用しています。
しかしながら、Googleマップではクルマのすれ違いが困難なほど狭い道路に案内されてしまうケースもあり、カーナビとして使うには不安があるのも事実。
とくに土地勘のない地域など初めての道を走るとき、細い道へ誘導されてしまうのは困りものです。
そこで導入されたのが、AIを活用したGoogleマップの新たな機能「狭路回避機能(Narrow Road Avoidance Feature)」です。
Googleによると、この新機能では衛星画像やストリートビューなどの情報から道路幅を推定することが可能となっており、これにより、クルマを選択した場合は、アプリがより広い道路を優先して案内してくれるようになるとのこと。
衛星画像から地形や道路のレイアウトを学び、ストリートビューからは道路の種類、建物間の距離、樹木や電柱、排水溝など、地上の詳細情報を読み取ることで、狭い道を高精度で判断できるようになっているといいます。
これまで難しかった高架道路や立体交差点の判別精度も向上するそうです。
ただしこの狭路回避機能は、Googleマップの利用率が高いインドの一部都市で2024年より導入が始まったばかり。
とはいえ、一定の成果が報告されているとのことで、今後は他の地域やiOSデバイス向けにも順次展開される予定です。
さらにこの高機能ルート案内は「Google Maps Platform Routes API」として開発者にも提供され、独自アプリやサービスへの統合も可能になるといいます。
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現時点で日本導入時期についての発表はありませんが、いずれ導入されるものと見込まれます。
スマホ検索からそのままシームレスに移動へと繋がるGoogleマップで、ルート案内も見やすくより正確になり、移動手段ごとに最適な経路を案内してくれるのであれば、大いに歓迎されるところでしょう。
日本国内にも早急に導入されることを期待したいです。