スズキ人気「コンパクトカー」がスゴイ! 国内初の「低燃費システム」&メーカー初「ヘッドライト」など“画期的技術”をたくさん採用! 「ワゴンR」から派生して誕生した「ソリオ」とは?
2005年の登場から20年愛されてきたスズキ「ソリオ」ですが、初代からどのように進化してきたのでしょうか。
スズキの人気モデル「ソリオ」の歴史とは?
コンパクトトールワゴンの「ソリオ」は、スズキを代表する人気モデルです。
実際に、2025年5月の乗用車ブランド通称名別順位(新車登録台数ランキング)では4084台を記録し、15位にランクインしています。
現在は2020年に登場した4代目が販売されていますが、初代からどのように進化してきたのか、その歴史を振り返ります。

初代「ソリオ」は2005年8月に登場しましたが、その前身は1999年に登場した1.0リッターエンジン搭載の「ワゴンR+(プラス)」にあります。
発売当初はワゴンR+という名称でしたが、2000年12月の一部改良で「ワゴンRソリオ」に変更され、車両型式も「MA64S型」となりました。
さらに2005年、「ワゴンR」の名前が外れ、ソリオとして単独の車種名になったのです。
2011年に登場した2代目は、初代で築いた基盤をさらに進化させました。
初代ではワゴンRのパーツを使用するなど関連性が残っていましたが、2代目では完全に独立したパッケージとなり、独自の存在感を確立。
ボディサイズは全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmで、初代よりもハイトール化され、より広々とした室内空間を実現しています。
エクステリアはスケルトングリルを採用したスタイリッシュなデザインで、斜めに吊り上がった個性的なヘッドライトが魅力的でした。
また、コンパクトハイトワゴン(総排気量1.5リッター以下・全高1550mm以上の2列シート5ドアワゴン)として初めて、ミリ波レーダー方式による衝突被害軽減ブレーキを備えた「レーダーブレーキサポートII装着車」を追加発売するなど、先進の安全装備を搭載した点も注目されました。
そして、2012年には派生モデル「ソリオ バンディット」が登場し、アッパーグリルを採用したスポーティな外観と高級感のあるインテリアで、個性的な選択肢を提供しました。
2015年にフルモデルチェンジを迎え、3代目がデビュー。
このモデルではソリオとソリオ バンディットが同時に発売され、幅広いニーズに対応しました。
最大の特徴は、モーターによるアシストを行う「マイルドハイブリッド」の追加です。
このシステムは加速時にモーターがエンジンを支援し、鋭い加速力と燃費性能の向上を実現しました。
2016年には、スズキの日本国内向け小型車で初採用となる5速オートギヤシフト(AGS)を組み合わせたパラレル方式のハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルも追加され、さらにスムーズな走りと高い燃費性能を達成しました。
エクステリアでは、ソリオはシルバーの大型グリルを採用した力強いデザイン、バンディットは細めの吊り上がったヘッドライトが特徴のシャープなデザインとなり、それぞれ個性が際立ちました。
特にバンディットには、スズキ自社製車両で初めてLEDヘッドランプを採用し、先進的な印象を与えました。
2代目のコンセプトを継承しつつ進化した3代目は、「軽自動車よりも大きく、ミニバンほどではない」サイズ感を求める層に高く評価され、スズキを代表するヒットモデルとなりました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。