トヨタ新「カロクロ」は「一部値上げなし?」 めちゃ改良したのになぜ? 日本初「画期的システム」採用の理由は? 開発者にコダワリを聞いた

2025年5月23日に発売されたトヨタ「カローラクロス」。大きく変わったデザインが注目されますが、具体的にはどのような改良が行われたのでしょうか。カローラクロスの製品企画の担当者に話を伺いました。

トヨタ カローラクロスが進化 – 「良品廉価」と「変化」のDNAを継承する2025年モデル

 トヨタの代表的なSUVモデル「カローラクロス」が大幅な改良を施して登場しました。

「時代の『ちょっと先』の大衆車」として進化を続けるカローラシリーズの一員として、2025年モデルでは何が変わったのでしょうか。

「カローラクロス」何が変わった?
「カローラクロス」何が変わった?

 今回のカローラクロスの改良では、パワートレーンがハイブリッド車(HEV)に一本化されました。

 これはカーボンニュートラルへの貢献とともにGグレード(276万円)、Sグレード(298万円)の2WD車は価格を据え置くというユーザーとって嬉しい施策も取られています。

 また、Zグレードではシートベンチレーション機能等の快適機能の追加採用と、オプションの一部を標準化。さらにGR SPORTグレードの追加により、スポーツ走行を楽しみたいというニーズにも応えるなど、幅広いユーザーの期待に応えることができる1台となりました。

 そんなカローラクロスの改良ポイントについて、製品企画を担当する関修司氏に話を伺いました。

 まず関氏は「カローラのDNAである『良品廉価』『変化』『プラスアルファ』この3つを追求しておきまして、時代の変化に応えていくといったところが狙いとなってございます」と説明します。

 カローラは1966年の発売以来、「地球人の幸福と福祉のためのクルマ」を使命に、150以上の国と地域で愛されてきました。

 2026年には発売60周年を迎えるカローラシリーズですが、そのDNAである「良品廉価」「変化」「プラスアルファ」を継承しながら、常に進化を続けています。

 カローラクロスの今回の改良は、この3つのキーワードを追求し、「お客様に寄り添い、時代の変化に応える」ことを目指しました。具体的には以下の3つのポイントが挙げられます。

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 1. 所有、移動する質を高める
 2. 安全、安心の質を高める
 3. より走りを楽しみたいというお客様の要望に応える
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フロントフェイスには縦格子の横長LEDが備わったことで印象が大きく変わった
フロントフェイスには縦格子の横長LEDが備わったことで印象が大きく変わった

「大きくはまず外観としましてフロントバンパー、フロントマスクを大きく変えています。さらにランプ、フロントランプ、リアランプ、そしてサイドシルエットはホイールのデザインを変えてまして、洗練された都会らしさとSUVとしての力強さ、こちらを表現しています」と関氏。

 従来モデルのコンセプト「URBAN ACTIVE」の方向性を維持しながらも、「URBAN PREMIUM」という、より都会的な上質感と、若々しく躍動的な方向性を目指したとのこと。

 フードエンドを伸ばしグリル面を立てることでSUVらしい高い車両軸を実現し、フロントフェンダーの塊感をサイドポンツーンと連続させて、ダイナミックな造形としています。

 また、ヘッドランプとリアコンビネーションランプは全面刷新され、エッジの効いたデザインでシャープさとアーバンさを表現。

 センターランプには縦格子の奥から上下方向のグラデーションで光るデザインを採用し、プレミアム感を高めています。

「ランプは端から端まで、クラスを超えた綺麗な輝きを放てるよう取り組みました。薄暮時の確認が特におすすめです」と関氏。

 ホイールデザインも刷新され、SUVらしい力強さを付与しながらも先進感とアーバン性を表現。シャープで立体的な切削グラフィックとクリーンな面質のダークグレー部を組み合わせ、プレミアム感を付与しています。

 ボディカラーには、SUVイメージの新色「マッドバス」がトヨタ日本初で追加されました。

シフト周りの造形に変わった!とくに夜間はオシャレ度が高まった?
シフト周りの造形に変わった!とくに夜間はオシャレ度が高まった?

 内装デザインも外観同様、より「URBAN PREMIUM」な方向への変更と使い勝手の向上が図られています。

 アイランド型コンソールへの変更、イルミネーションの追加、シフトノブ変更によって、よりプレミアム感を演出。前方のトレイにはスマートフォン2台を置けるスペースを確保し、使用性を向上させました。

 イルミネーションはコンソールの追加に合わせ、ドアトリムイルミもライン照明化。イルミカラーにはベージュ色(ルミナスベージュ)を採用し、柔らかく暖かい雰囲気を醸成して、リラックスできる空間を提供しています。

 内装デザインについて関氏は「内装は主にコンソールを変えています。そこにはイルミネーションをあしらって上質さを表現するとともに、コンソールにはスマートフォンを2台置けるスペースを作っています。これで助手席の人も使い勝手を改良できるといったところが狙いです」と話します。

  シートも進化し、Zグレードには昨今の夏の極暑における快適性向上のために、同クラスとしては採用の少ないシートベンチレーションを標準採用しました。

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