730万円超え!? スズキ新型「“コンパクト”SUV」発表! 全長4.3m級ボディ&高性能「4WD」採用! パワフルな「イービターラ」英国で価格公表
スズキは、ブランド初となる完全電気自動車(BEV)「eビターラ」の英国における価格と販売概要を発表しました。はたして、その戦略的な価格設定と、注目すべき特徴とはどのようなものでしょうか。
730万円超えのスズキ新型SUV!
2025年6月16日(現地時間)、スズキの英国法人は、ブランド初となる完全電気自動車(BEV)「eビターラ」の価格を正式に発表しました。

このeビターラは、スズキ初のグローバル戦略EVとして開発された、CセグメントのSUVです。その原型は、2023年にインドで公開されたコンセプトカー「eVX」であり、市販モデルもその先進的なデザインを色濃く受け継いでいます。
ボディサイズは全長4300mm×全幅1800mm×全高1600mm前後と、日本の道路事情にもマッチする、扱いやすい大きさとなる見込みです。
パワートレインは、49kWhと61kWhという2種類のバッテリーが用意され、大容量バッテリー仕様の航続距離は最大で550kmに達するとされています。
駆動方式も、前輪駆動(2WD)と、スズキ自慢の電動4WD技術「ALLGRIP-e」が選択できる予定です。
このALLGRIP-eは、スズキが55年にわたり培ってきた四輪駆動技術の集大成ともいえるもので、前後輪に独立したモーターを配置するデュアルモーター方式を採用し、高いパフォーマンスと緻密な車両コントロール性能を実現しています。
スズキによれば、このクラスのEVで4WDをオプション設定する例は少なく、大きな差別化要素になるといいます。
英国では2025年7月から販売が開始されるこのモデルは、スズキの電動化戦略における重要なマイルストーンと位置付けられます。
発表された価格は、49kWhバッテリーを搭載したエントリーグレード「モーション 2WD」で2万9999ポンド(1ポンド=195円換算で約585万円)からとなります。
ラインナップには、装備が充実した上級グレード「ウルトラ」や、61kWhの大容量バッテリー仕様も設定されています。最上級モデルとなる「ウルトラ ALLGRIP-e 4WD」は、3万7799ポンド(約737万円)と公表されました。
さらに、スズキは「eビターラ」の販売開始に合わせ、購入者の不安を払拭するための充実したサポートパッケージも用意しました。
まず、金利0%の2年間PCP(パーソナル・コントラクト・パーチェス)プランを提供し、初期負担を軽減します。
加えて、2025年9月30日までの成約者には、家庭用充電器「Ohme」を無償で提供。さらに、1万マイル分の充電クレジットも付与される優遇措置が設定されました。
保証内容も極めて手厚いものとなっています。eビターラには、車両本体とEVバッテリーの双方に最長10年または10万マイル(約16万km)という長期保証が付帯されます。
こうした周到な施策は、電動化の時代においてもユーザー本位の姿勢を貫き、ブランドとしての信頼性と存在感を一段と高めようとするスズキの意志を鮮明に示すものといえるでしょう。
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