3.5リッター「V6」搭載!? トヨタ「”MR”スポーツカー」登場! 約470万円の鮮烈レッドなミッドシップモデル「MR2カスタム」米国に登場
2025年4月21日に米国カリフォルニア州ナショナルシティで行われたオンラインオークションで落札されたトヨタ「MR2」は、本来搭載されない3.5リッターV6エンジンを搭載する異例のカスタムカーとして大きな関心を浴びています。いったいどのような個体なのでしょうか。
まさかのV6ミッドシップ!
日本初の量産ミッドシップとして旋風を起こしたトヨタ「MR2」。今回落札されたモデルはどのような個体だったのでしょうか。

MR2は1984年に登場しました。格納式ヘッドライトを備えた低いボンネットやシャープに切り立つリアセクションは、それまでの国産車にない躍動感を生み出し、幅広い層を魅了しました。
1989年10月に発表された2代目は、全長と全幅を拡大しながら低重心を維持するウェッジシルエットを採用し、225psを誇る2リッター直列4気筒ターボ「3S-GTE」型などの高性能ユニットを搭載してさらなる動力性能を獲得します。
電動油圧パワーステアリングや四輪ベンチレーテッドディスクが与えられ、日常域での扱いやすさも向上しました。
今回オークションで落札された個体は、その2代目の中期型に当たる1993年式のモデルです。新車時にカリフォルニア州ナショナルシティのフランクトヨタで販売され、2022年に現オーナーが取得しました。
走行距離は9万2000マイル(約14万8000km)で、事故歴のないクリーンなCarfax(第三者機関による走行履歴記録)が付帯しています。
ボディカラーは、鮮やかなスーパーレッド。エクステリアは、ほぼ純正を維持しています。
足もとは5本スポーク15インチアルミホイール。前195/55のKumho Ecsta PS31と後225/50のブリヂストン製「ポテンザ RE-71RS」を履き、KYBショックとH&Rスプリング、穴あきスロットローター、編組ブレーキラインなどのアップグレードが施されています。
インテリアには、米国のMR2パーツ専門メーカー、MR2ヘブン製アルミゲージリングやショートシフター、再現フロアマットが追加され、オリオン製スピーカーと純正カセットステレオが往年の雰囲気を残します。
最大の見どころは心臓部の換装です。現オーナーは2024年に、TCSモータースポーツ製キットを用いて3.5リッターV型6気筒「2GR-FE」エンジンに載せ替え、同社製シングルマフラーを組み合わせたようです。
キット費用だけで8000ドル(約115万円)を超え、CVアクスルとバッテリーも交換されているため、純正仕様と比較してトルクが大幅に向上し、高回転域まで淀みなく伸びる加速フィールが期待できます。
トランスアクスルは5速マニュアルを維持しており、ショートシフターとの組み合わせによりギアを選ぶ操作そのものを楽しめます。
ブレーキはキャリパーの再構築に加え穴あきスロットローターと編組ブレーキラインを採用し、ペダル剛性と制動コントロール性を飛躍的に高めました。
そんな“V6”MR2は、2025年4月21日のオークションでは3万2250ドル(約470万円)で落札されました。
2代目MR2は軽量な車重とシャープなハンドリングを武器にサーキット走行を楽しむ愛好家が多く、排気量アップを伴うV6換装は現地では定番のメニューとなりつつあるようです。
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