ホンダ新型「プレリュード」25年秋発売へ! ボディ埋め込み型の「“ツルツル”ドアノブ」なぜ採用? ルーフのアンテナすら排除した超流麗フォルムとなった理由とは?
ホンダ新型「プレリュード」が2025年秋に発売されます。同車のデザインをよく見ると、ドアノブがボディに埋め込まれていたり、ルーフにシャークフィンアンテナがないことが分かるのですが、なぜそのようなスタイルになったのでしょうか。
ボディ埋め込み型の「“ツルツル”ドアノブ」なぜ採用?
ホンダは、2ドアクーペ「プレリュード」を復活させ、6代目となる新型モデルを2025年秋に発売します。
かつては、「デートカー」や「スペシャリティカー」として人気を得た同車ですが、新型モデルは一体どのようなクーペなのでしょうか。

新型プレリュードは、現行「シビック」(11代目)のプラットフォームを用いた2+2のクーペスタイルを採用。
外観デザインは、大空を滑空するグライダーのように、流線型のプロポーションを実現し、低くシャープなフロントノーズから流れるように続くルーフラインにより、走りの良さを予感させる伸びやかなフォルムとしました。
そんな新型プレリュードを横から見ると、ドアノブ部がドアパネルに埋め込まれており、出っ張りがないツルツルとした面であることが分かります。
このようなドアノブを採用したことについて新型プレリュードの開発者に話を聞くと「なるべく突起物をなくしたデザインを実現しました」と答えてくれました。
ドアノブの出っ張りがないということは、空力性能の面でも有利になるのですが、加えて新型プレリュードではクリーンなデザインをテーマにとしていることから、ドアパネルに埋め込んだ、スムーズな面に作り込んだということです。
また、ルーフにシャークフィンアンテナがないのも同様の理由で、アンテナはリアガラスに埋め込まれています。
流麗なクーペモデルとしてシルエットを重視した新型プレリュードでは、どこをとってもツルリとしたラインを採用しているのです。
なお、ドアノブは、ホンダのビジネスジェット「ホンダジェット」の荷物入れにも使われているのと同種。カギを持ってクルマに近づいたり、テールゲートの開閉に連動して自動でドアノブ後方がせり出すようになっています。
また、車内でのロック・アンロックボタンとも連動するほか、ドアノブの前方を押すと後方が持ち上がるので、手動での操作も可能です。
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走行性能面では、エンジンとモーターを制御してレスポンス性を高める次世代技術「Honda S+ Shift」を初搭載。
走行用と発電用の2モーターを備えるハイブリッドシステム「e:HEV」により、ダイレクト感のある変速を実現し、意のままの走りが可能になりました。
さらに、Honda S+ Shift作動時にはパドル操作による変速も可能で、有段ギヤを変速したようなフィーリングが得られるとのこと。エンジンと大出力モーターの協調制御によるリニアな変速レスポンスを可能にするとしています。
また、「シビックタイプR」に搭載された“FF最高峰”のシャシを採用。新型プレリュード専用のセッティングとし、レスポンシブルなハンドリングとスムーズな乗り心地を実現しています。
新型プレリュードでは内装もポイントとなっており、シートはブルー(深いネイビー)とホワイトでコーディネート。ブルーは包み込まれるような安心感、ホワイトは軽快感を表現しました。
また、シートセンターのブルー生地には、ホンダのヘリテージのパターンを現代風にアレンジし、モダンな千鳥格子を取り入れており、現代のデートカーとして、乗員2人が快適に過ごせる室内空間を作り上げています。
後半の間延び感がツラい