「夏の暑い車内」わずか5分&道具不要で“急速に冷やす方法”がスゴい! みんな使ってる「サンシェード」じゃ車内温度は下げられない? 失敗しない使用法は?
夏の暑い時期に屋外に駐車すると、クルマの車内温度が高温になりがちです。そんな暑い車内温度を効率的に下げるには、どうすればいいのでしょうか。
わずか5分&道具不要で車内を急速に冷やす!
このところ、夏場の気温が40度近くになるなど、猛暑になる年が続いています。
強い日差しが照りつけるこの時期は、屋外に駐車したクルマの車内温度がヤケドしそうなほどの高温になることがありますが、“熱くなった”車内を効率的に冷やす方法はあるのでしょうか。

まず、炎天下に駐車した車内温度はどのくらい上がるのか確認します。
JAFは過去にテストを実施しており、外気温が35度の炎天下に複数台のクルマを放置し、昼の12時~16時まで駐車した場合の車内温度の上昇を計測しました。
このテストでは、窓を閉め切った黒いボディのクルマの車内温度は30分足らずで45℃を超え、最終的には57℃まで上昇しています。白いボディのクルマでも52℃になりました。
また、直射日光が当たるダッシュボードの温度は黒ボディのクルマが79℃、白ボディのクルマが74℃に達するなど、ヤケドするおそれがあるほど熱くなることが分かります。
では、暑くなった車内は、どうすれば素早く冷やすことができるのでしょうか。
簡単にできる対策として、ドアをパタパタと開閉させる方法があります。後部座席または助手席の窓を開け、運転席のドアを複数回開け閉めするのですが、2か所の窓・ドアを開けることで空気が通る道を作り、開けた窓から熱い空気を逃します。
道具は必要なく、アナログな手法ですが、確実に効果がある方法です。
また、JAFはこの課題に対しても実験をおこなっています。
いくつかの条件で実験したなかで、もっとも早く車内の温度を下げることができたのは「エアコン+走行」でした。
やり方は、エアコンを「外気導入」に切り替えて設定温度をLo(最低)に下げ、クルマの前後の窓を全開にして走行するというもの。2分経過したら窓を閉め、今度はエアコンを「内気循環」に切り替えて3分間走行します。
JAFの実験では、スタート時に55℃だった車内の温度が、わずか5分で28℃まで下がったことが確認できたとのことです。
走行することで、ラジエータを含めてクルマ全体を風で冷やすことにより、エアコンが効きやすくなるのです。
では、そもそも車内温度の上昇を防ぐ方法はないのでしょうか。
日陰に駐車することが、最も効果的に車内温度の上昇を抑制できるのですが、駐車する場所がいつも日陰というわけにはいきません。
フロントガラスを覆う「サンシェード」を使うという人も多いかと思いますが、実はサンシェードに車内の温度上昇を防ぐ効果はあまりなく、使用しても車内温度が50℃前後になることがあります。
ただし、ダッシュボードなどを直射日光から守る効果はあるので、ヤケドの心配が少なくなるだけでも有効だといえるでしょう。
そんなサンシェードを使う際には、フロントウィンドウに装着されたドライブレコーダーに注意すべきです。
多くのサンシェードには日光を反射させる白や銀などが用いられていますが、ドライブレコーダーにもサンシェードを覆わないと、逆に熱を集めてしまうことになりかねません。
熱は誤動作や故障の原因になるので、サンシェードの内側にドライブレコーダーを入れるように設置しましょう。
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