「東京湾アクアライン」で「強行突破」事件も!? 無くならない「不正通行」に逮捕事例多数! 各社は「毅然と対応します」警察と連携で特定、懲罰の「3倍請求」も
一向に無くならない有料道路の「不正通行」ですが、最近でも「東京湾アクアライン」にて、強行突破をおこなった者を逮捕するという事例も発生しています。
逃げ得は許さない高速道路各社
一向に無くならない有料道路の「不正通行」ですが、最近でも「東京湾アクアライン」にて、強行突破をおこなった者を逮捕するという事例も発生しています。
![アクアラインで強行突破したドライバーは逮捕された[画像:PIXTA/イメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/03/20250305_aqua_000.jpg?v=1741152575)
これは、NEXCO東日本が2025年1月28日に発表した案件です。
東京湾アクアラインは1997年12月に開通。それまで海の反対側で遠い存在だった神奈川県川崎市と千葉県木更津市が最短距離で直結され、房総半島方面へのアクセスが格段に向上しました。
2009年には社会実験として「普通車800円」という値下げが開始。さらに2012年4月には「三井アウトレットパーク木更津」が開業するなどして、アクアラインは朝夕を中心に大渋滞となるほどの大動脈に成長していきました。
さて、そんな東京湾アクアラインで今回起きた案件は、料金所のETCレーンを「強行突破」し、通行料金を払わなかったというものです。
ETCレーンには、正常な通信が完了すると開く「バー」が設置されていますが、万が一通信異常などでバーが開かなかった際に衝撃でドライバーが負傷することのないよう、「開きやすい構造」や「ダメージの少ない素材」が採用されています。
そのため、料金を払わずに強行突破することは難しくなく、同様に案件は年間数件発生しているといいます。
場合によっては、バイクがゲートとゲートの「隙間」を上手くすり抜ける事例や、トラックなどの大型車の後ろに「カルガモ」のようについていき、バーが開いている瞬間に上手く抜けていく行為もあります。
こうした不正通行に対し、有料道路各社は断固とした姿勢を見せており、警察と連携して当該ドライバーの特定や逮捕、通行料回収などを行っています。
今回の案件では、千葉県警察が監視カメラ映像などを元に、当該ドライバーを特定。「道路整備特別措置法違反」により逮捕に至ったといいます。
NEXCO東日本関東支社は「これまでも有料道路事業に対するお客さまの信頼を損ねることがないよう、不正通行監視カメラ設置などの対策に取り組んでまいりましたが、今般、悪質な不正通行を行った者が逮捕されたことは、料金負担の公平性の確保及び不正通行の抑止につながるものと考えています。
なお、本件被疑者による不正通行に対しては、通行料金の確認をおこない、不法に免れた通行料金に加えて割増金(免れた通行料金の2倍に相当する額)を請求します。
今後も不正通行に対し、毅然とした態度で臨むとともに、警察の捜査に積極的に協力し、不正通行対策に取り組んでまいります」と発表しています。
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なお同社は不正通行への断固たる意思を示すため、不正通行に対し逮捕などに至ったケースを、公式サイトで逐次公表しています。
最近では、2025年1月22日に「第三京浜道路での強行突破」した者の逮捕が公表され、2025年2月には「ふるさと帰還通行カードを本人以外が使用」した者へ通行料と割増金を請求したと公表。2022年3月にも「東北道で通行区間を偽装」した者の逮捕が公表されています。
NEXCO中日本でも2025年2月に「東名でETCシステムを悪用」した者の逮捕事例が、NEXCO西日本では2024年12月に「京滋バイパスを強行突破」した者の逮捕事例が公表されるなど、各エリアでこうした摘発が進んでいます。
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