全長5m超え! マツダの「本格四駆」がスゴい! 美麗“タフ顔”な「“ド迫力”魂動デザイン」採用? 高級ピックアップトラック「BT-50」が世界で活躍
海外で展開される国産ピックアップが、いま日本のクルマ好きを熱くしています。なかでも「魂動デザイン」をまとうマツダ「BT-50」の存在感は圧倒的です。はたしてどんなモデルなのでしょうか。
マツダが世界で展開するタフな高級「ピックアップ」
海外には、日本では販売されていない国産メーカーの車種が数多く存在します。
とりわけ最近注目を集めているのが、マツダが世界各地で展開しているピックアップトラック「BT-50」です。

BT-50は、競争の激しい1トンピックアップ市場において、マツダが手がけるグローバルモデルです。
オーストラリアやタイ、フィリピン、南アフリカ、メキシコなどを中心に販売されており、日本でもSNSなどで「このクルマが欲しい」「導入してほしい」といった声が上がるほどの人気ぶりです。
初代は2006年に登場し、当初はフォード「レンジャー」とプラットフォームを共有していました。
現行モデルは2020年に登場した3代目で、いすゞの「D-MAX」をベースにOEM供給を受けながら、マツダ独自のデザインとコンセプトを盛り込んだ意欲作となっています。
2024年には改良モデルが発表され、フロントバンパーやグリルのデザインが刷新されたほか、インフォテインメントの進化や新パワートレインの導入が行われました。
なかでも注目は、マツダのデザインフィロソフィー「魂動(こどう)」を商用車へ大胆に落とし込んだ「美麗タフ顔」ともいえるフロントマスクです。
横一文字のLEDヘッドライトと大型グリルが放つ存在感は圧倒的で、オフロードユースだけでなく日常の足としてもスタイリッシュに映えるデザインを特徴とします。
ボディサイズは、ダブルキャブ仕様で全長5280mm×全幅1870mm×全高1785mm-1810mm、ホイールベースは3125mmと、堂々たるプロポーションを持ちます。
荷台の長さは1571mmで、最大積載量は887kgから1380kg、最大牽引能力はブレーキありで3500kgと、高い実用性を確保しています。
インテリアもマツダらしい上質感にあふれています。
上級グレードでは、スエード調素材と合成皮革Maztex(マツテックス)を組み合わせたコンビシートが採用され、フロントシートにはヒーター機能を搭載。デュアルゾーンオートエアコンや専用ステアリング、センターコンソールの加飾など、細部まで高い質感が感じられる仕上がりです。
インフォテインメントは最新のワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しており、スマートフォンとの連携もスムーズです。
装備面でも、LEDヘッドライトや17~18インチのアルミホイール、サイドステップ、スポーツバーといった外観パーツが充実しているほか、安全装備も豊富です。
アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキ、ブラインドスポットモニター、レーンキープアシストなど、日本市場のユーザーが求める先進運転支援機能を多数搭載しています。
パワートレインは全車ディーゼルターボで構成されており、1.9リッター(最高出力150PS/最大トルク350N・m)、2.2リッター(163PS/400N・m)、そして3リッター(190PS/450N・m)という3種が市場に応じて設定されています。
トランスミッションは6速MTと6速ATのほか、タイ市場向けには2.2リッター仕様には8速ATも用意されており、燃費と快適性の両立が図られています。
なお駆動方式は、後輪駆動と四輪駆動が仕様に応じて設定されます。
販売価格は地域によって異なり、たとえばオーストラリアでは4万豪ドル~7万豪ドル(約388万円~約679万円)、タイでは76万2000バーツ~120万バーツ(約331万円~約522万円)などとなっています。
では、BT-50の日本市場導入の可能性はあるのでしょうか。
BT-50はすでに右ハンドル仕様が存在し、先進安全機能も備えているため、技術的な障壁は低いといえます。
実際、トヨタ「ハイラックス」や三菱「トライトン」(ともにタイ生産モデル)といった競合が近年相次いで復活を遂げていることも、ピックアップトラック市場の再注目を裏付けています。
実際、3車を比較すると、ハイラックスは2.4リッターディーゼルターボ(150PS/400N・m)を搭載し価格は約407万円~431万円、トライトンは2.4リッターディーゼルターボ(204PS/470N・m)で約498万円~540万円とされています。
BT-50は3リッターディーゼルターボ(190PS/450N・m)で、もし400万円台の価格設定が実現できれば、サイズ感や装備内容を含めて互角以上の競争力を有していることが分かります。
日本市場でも十分に受け入れられるポテンシャルを持っているといえるでしょう。
マツダから公式な導入表明はなされていませんが、“美麗タフ顔”と3リッターディーゼルターボの迫力、そして上質な内装と先進装備が揃ったこのモデルを、日本の道で見られる日が来ることを願って、期待を寄せたいところです。
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