約239万円! 日産の高級「新型ラージ“クーペ”セダン」がスゴい! 全長5m級のスッキリフォルム×豪華「ひろびろ室内」! 中国向け「N7」日本導入の可能性とは

日産が中国市場向けに開発したラージサイズの新型電動セダン「N7」。驚くべきは価格で、最高級モデルでも200万円台という驚愕の価格で登場したのです。どのようなクルマなのでしょうか。

ラージクラスの“高級”電動セダンが200万円台!?

 日産が2024年11月の広州国際モーターショーで初披露した新型電動セダン「N7」が、2025年4月の上海モーターショー2025で正式に発表されました。

 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

先進的な豪華インテリアにも注目! 日産の高級「新型ラージ“クーペ”セダン」の正体とは
先進的な豪華インテリアにも注目! 日産の高級「新型ラージ“クーペ”セダン」の正体とは

 2024年4月の北京モーターショーで日産が発表した、4車種の新エネルギー車のコンセプトカー。

 それから1年が経過した2025年4月、その中にあった「エポック・コンセプト」を起点とする市販型モデルのN7が、中国国内で販売開始となりました。

 価格は最も安いモデルで11.99万元(約239万円)、最高級モデルでも14.99万元(約299万円)と、多くの自動車メディアの予想を大きく下回る低価格での登場となりました。

 N7のボディサイズは、全長4930mm×全幅1895mm×全高1487mm、ホイールベースは2915mmと発表されています。

 同社のグローバル向けセダン「アルティマ」(中国では販売終了、北米では販売継続中)よりもやや大きい、ラージクラスの4ドアサルーンです。

 全グレードがFFモデルのみの設定で、サスペンションはフロントにマクファーソンフロント、リアはマルチリンクを採用しています。

 エクステリアは、一文字のデイランニングランプの下に、細かなLEDを集合して多彩なライティングを実現するLEDヘッドライトを採用し、近未来的な印象。

 滑らかなルーフライン、フラッシュドアハンドル、サッシュレスドア、LEDテールランプ、そして全長5メートルに迫るクーペ風スタイリングも相まって、より上級クラスのラグジュアリーカーに映ります。

 インテリアも、インパネ中央に15.6インチの2.5Kインフォテインメントスクリーンを搭載するなど、高級感ある仕上がり。

 幅の広いセンターコンソールは2階建て式で、ドリンクホルダーの穴2つとワイヤレス充電が確認できますが、シフトノブや物理的プッシュスイッチは確認できません。エアコンコントロールも含めて、液晶のタッチスイッチに集約されているようです。

 シートも、ゆったりとした前席シートにはヒーターとベンチレーション機能が付き、AIが姿勢調整してくれるゼロプレッシャーシートには、全身スパレベルの12点マッサージ機能や、空気圧式シートクッションなども備わります。

 クアルコム製の自動車用SoC(システム・オン・チップ:集積回路)「8295」を採用したことで、高機能の車内エンターテインメントシステムやAIアシスタント機能なども実現しているようです。

 駆動用電池はリチウム鉄リン酸(LFP)バッテリーを採用。58kWhと73kWhの2つの選択肢を設定します。

 フロント駆動の58kWh仕様で最高出力160kW(218PS)、73kWh仕様で200kW(271PS)という驚きのスペック(最大トルク305Nmは共通)。充電はわずか15分で、30%から80%までチャージ可能とのことです。

 駆動用バッテリーから外部電気機器に電力供給するV2L機能も最高6.6kWの放電能力があります。

 空力性能も、空気抵抗係数Cd値0.208と極めて優秀。航続可能距離(CLTCモード)は58kWh仕様が最大540km、73kWh仕様では最大635kmを達成します。

 また中国の自動運転界隈でトップのモメンタ社と東風日産が共同開発した運転支援システム「Navigate on Autopilot」という、世界の最先端技術も搭載。中国現地ユーザーの期待値に叶った一台に仕上がっているようです。

※ ※ ※

 ライバルの中国車メーカーと並ぶスペックと価格で登場したN7は、東風日産が勝負に出たモデルといえます。

 東風日産はこの後も、中国市場向けの新型EVを4台追加投入する計画を立てており、先日の上海モーターショー2025で登場した、PHEV(プラグインハイブリッド車)のピックアップトラック「フロンティアプロ」が第2弾となるようです。こちらも中国で設計開発・製造される、日産初の世界戦略ピックアップモデルとのこと。

 何かと世間を騒がせている日産ですが、重要市場にはクルマを集中的に投入する計画が着実に進んでいました。

 現在のところ中国専用モデルのようですが、日本に導入される可能性もないとはいえません。日産の反撃攻勢に期待したいところです。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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