ホンダ「新型プレリュード」まもなく発売へ! 25年ぶり復活の「スペシャリティカー」は新たな「デートカー」として登場? 歴代モデルの「伝統」どう受け継いだのか

ホンダのスペシャリティクーペ「プレリュード」が、2025年秋におよそ25年ぶりの復活を遂げます。6代目となる新型は、歴代モデルの伝統をどう受け継ぎ、そしてどのように進化しているのでしょうか。

新型「プレリュード」は過去の歴史をどう受け継いだのか

 2025年秋の発売が予定されている、ホンダのスペシャリティクーペである「プレリュード」。

 プレリュードは1978年に初代モデルが登場し、2000年秋ごろに5代目が終売して以来長らく絶版となっていましたが、今回およそ25年振りの復活を遂げることとなりました。

 待望の復活となる新型プレリュードは、歴代モデルとどのような共通点があり、そしてどのような違いがあるのか、現在明らかとなっている情報からチェックしてみたいと思います。

新たな「スペシャルティカー」に期待大!(写真は新型「プレリュード」プロトタイプ)
新たな「スペシャルティカー」に期待大!(写真は新型「プレリュード」プロトタイプ)

 まず歴代のモデルと共通する点は、「スポーティなキャラクターを持ったスペシャリティクーペである」という部分でしょう。

 もちろん、「シビック」や、過去の「インテグラ」にあった「タイプR」のように、サーキットが主戦場と言えるような本格的なスポーツモデルではありません。

 しかし爽快感のあるスポーティな走りと美しいデザインを併せ持っているという点は、歴代プレリュードに共通するものとなっています。

 そして駆動方式も、初代から一貫して前輪駆動(FF)となっているのも共通点です。

 またシートはフロントシートを優先した2+2レイアウトというのも初代から続く特徴で、乗車定員が4名というのも不変となっています。

 このようにスポーティさとスペシャリティ感は初代から変わらず備えているプレリュード。

 この程よいバランス感覚こそが、プレリュードが「スポーツカー」ではなく「デートカー」として一世を風靡した理由のひとつといえます。

 ですが、新型が踏襲しているのはこの基本線だけで、それ以外は時代に即した変化がなされているともいえます。

 というのも、そもそもこのモデルの発端は、プレリュードを復活させるべく開発がスタートしたわけではないこととも関係します。

 ホンダが、今の時代に合致した新しいスポーツモデルのあり方を模索していたうえで、結果的に“プレリュード”の名前がマッチするモデルになったという経緯があるためです。

 そのため、パワートレインはハイブリッドのみとなり、トランスミッションもMTは用意されません。

 またボディ形状もスペシャリティクーペという基本は変わらないものの、歴代の独立したトランクを持つノッチバッククーペスタイルから、大きな開口部を持つ3ドアハッチバッククーペとなっている点も異なる部分です。

 さらに、プレリュードの代名詞のひとつであったサンルーフが(いまのところ)用意されている様子がない点も、大きな違いと言えるでしょう。

 とはいえプレリュードの名前に縛られるがあまり、魅力的なモデルに仕上がらなかったのでは本末転倒です。

 新しい時代に即した“令和のプレリュード”がどのようなモデルに仕上がっているのか、登場を期待して待ちたいところですね。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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