スバル斬新「7人乗りミニバン」に注目! 全長3.5mのほぼ「軽サイズボディ」&まさかの「リアエンジン」! 多彩なシートアレンジや“車中泊仕様”も魅力の「ドミンゴ」とは?
40年以上前に登場したスバル「ドミンゴ」は、現代のコンパクトミニバンに通じる魅力を持っています。一体どのようなクルマだったのでしょうか。
現代におけるコンパクトミニバンの要素が満載!
近年、狭い道路や限られた駐車スペースに対応しつつ、家族や荷物をしっかり運べる実用性が評価され、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」などのコンパクトミニバンが人気を集めています。
しかし、実は1980年代から1990年代にもコンパクトミニバンが販売されており、その先駆けといえるモデルがスバルに存在していました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
![スバルの超小型ミニバン「ドミンゴ」とは?[画像提供:SUBARU]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2024/05/20230510_SUBARU_DOMINGO_1st_010.jpg?v=1683771601)
そのモデルとは「ドミンゴ」です。
ドミンゴは、軽ワンボックスカー「サンバー トライ」をベースに、1983年に登場したコンパクトミニバンです。
軽自動車規格を超える1.0リッターまたは1.2リッターエンジンを搭載し、小さなボディながら最大7人乗りを可能にしたことで話題を集めました。
1994年には2代目モデルが登場し、快適装備の充実やキャンピング仕様の「アラジン」など、多彩なバリエーションを展開。
しかし、1998年に生産終了となり、その後に後継モデルが登場することはありませんでした。
ボディサイズは、初代4WDモデルで全長3425mm×全幅1430mm×全高1900mm。
ベースとなるサンバーのフルモデルチェンジに伴い誕生した2代目4WDモデルでは、全長3525mm×全幅1415mm×全高1995mmと、初代のコンパクトさを維持しつつ、車高にさらなるゆとりを持たせました。
このコンパクトなサイズながら、3列シートを備えた7人乗りを可能にし、都市部での取り回しの良さと広々とした車内空間を両立しています。
ドミンゴの外観は、角型のヘッドランプや大型バンパーが特徴的で、シンプルながらも存在感のあるデザインが魅力です。
ボディカラーはモデルチェンジとともに増え、定番の白系に加えて、緑、青、赤など多彩なカラーが展開されました。
また2代目に設定されていたキャンピング仕様の「アラジン」では、ポップアップルーフを採用し、車内に大人と子どもが1人ずつ就寝できるスペースを確保するなど、アウトドア志向のユーザーにも対応していました。
内装は、シンプルながら実用性を重視した設計が特徴です。
特に注目すべきは、運転席と助手席を回転させてセカンドシートやサードシートと対面させたり、セカンドシートを折り畳んで広い荷室を確保できる、多彩なシートアレンジです。
これにより、乗車人数や荷物の量に応じた柔軟な使い方が可能でした。
ドミンゴには、1.0リッターおよび1.2リッターの直列3気筒OHCエンジンが搭載されており、1.2リッターモデルの「ドミンゴ GV-R」は最大出力61ps・最大トルク9.8kgfmを発揮します。
駆動方式はRR(後輪駆動)とフルタイム4WDの2種類で、トランスミッションには5速MTとCVTが設定され、コンパクトなボディながら力強い走行性能を実現しました。
ドミンゴの新車価格は、グレードや装備内容によって異なりますが、1996年9月に発表されたモデルでは141万9000円から222万5000円の範囲でした。
一方、旧モデルの「ドミンゴ CF」では、100万円以内で購入可能な手頃さも魅力でした。
ドミンゴは、コンパクトなボディに7人乗りを可能にした先進的なミニバンとして、多くのユーザーに支持されました。
その柔軟なシートアレンジや多彩なバリエーションは、現代のコンパクトミニバンにも通じる魅力を持っています。
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