車の「ハンドル」昔はもっと「細かった」!? 最近は「太くなってきた」? 理想的な「ステアリングホイール」の太さとは

かつてクルマのステアリングホイール(ハンドル)は、グリップ(握り)がかなり細くつくられていましたが、昨今はかなり太めな傾向にあるようです。なぜグリップは太くなったのでしょうか。

開発者も苦慮してる!? ハンドルの「太さ」を決めるプロセスとは

 クルマの「ステアリングホイール(ハンドル)」は、以前に比べどれも太めな傾向にあります。

 以前は細身だったステアリングホイールですが、どれくらいの太さが理想なのでしょうか。

ステアリングホイール(ハンドル)の太さはメーカーや車種によってもまちまちです[画像はイメージです]
ステアリングホイール(ハンドル)の太さはメーカーや車種によってもまちまちです[画像はイメージです]

 以前と比べて最近のステアリングホイールのグリップが太くなったのは、人間工学の研究が進んだことが大きいようです。

 握りの太さ次第で、ドライバーの運転のしやすさや疲れにくさにまで影響を及ぼすことがわかってきたのだといいます。

 また昨今はグローバルモデルとして開発されることが多く、日本人に比べ大柄な海外ユーザーの手のサイズを考慮していることも理由でしょう。

 そんな現代のクルマのステアリングホイールのグリップの太さは、「細め」「太め」「その中間」の3つに大別できます。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)の見立てによる国産メーカーのグリップは、トヨタや日産、ホンダの乗用車が中間、スバルはやや太め、マツダはやや細めのグリップをそれぞれ採用する傾向にあります。

 マツダの開発担当者に話を聞いたところ、次のように説明します。

「コクピット周りの操作を、馬に乗ったときの手綱(たずな)を引くイメージに近づけています。

 そのため、手綱に近い細いグリップを採用しているのです」

 そんななか、軽自動車ではどの国産メーカーでも細めのグリップが採用されることが多いようです。

 日本国内専売であるため、小柄な日本人(特に女性)の手の大きさに合わせて細いグリップとなっているのでしょう。

 細いグリップは、手が小さい人でもしっかりとハンドルを握ることができるというメリットがあります。

 しかし、とある自動車メーカーの開発担当者は、「『高速走行では頼りない印象がある』『ハンドルを回すときに握り込まないと滑る』といったユーザーからの声も無視できない」と話しており、太さの決定に苦慮していることをうかがわせます。

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