クルマの「ボディカラー」何色がお好きですか? センスや好みも大事だけど…「事故率」まで変わってくるって本当!? 「塗装色」が与える運転時のリスクとは

クルマを選ぶうえで重要な「ボディカラー」ですが、選ぶカラーによって事故率が変わってくるようです。どういうことなのでしょうか。

世界的にも白系統のボディカラーは事故率が低く、安全という説が濃厚

 クルマを購入するうえで重要な選択肢のひとつであろう「ボディカラー」。

 果たして、ボディカラーによって事故率は変わってくるのでしょうか。

「ボディカラー」で事故率も変わる?
「ボディカラー」で事故率も変わる?

 新車および中古車を問わず、購入時の選択肢のひとつに含まれるであろう「ボディカラー」。

 新車であれば自分の好みの色を選ぶことができますし、超がつくような高級車ともなれば、自分の理想とする色そのものに塗ってもらうことも夢ではありません(その代わり、数百万円単位の費用が掛かりますが…)。

 なかには「自分の愛車は青いボディカラーしか選ばない」あるいは「ボディカラーに一目惚れして購入を決断した」など、ボディカラーはオーナーの好みが垣間見えるフィルターの役目を果たしている、ともいえるのではないでしょうか。

 機動戦士ガンダムに登場するキャラクターとしておなじみの「シャア・アズナブル」のパーソナルカラーといえば「赤」。

 シャア専用ザクをはじめ、多くの愛機が赤くペイントされた(正確には赤ではないようですが)ことに由来し、「赤い彗星」の通り名が付けられたエピソードはあまりにも有名です。

 無数のビームやミサイルが飛び交う戦場で、あからさまに目立ち、標的になりやすいボディカラーをまとっても回避できる絶対の自信があったからこそ(階級が上だったことも含めて)、愛機を赤くペイントできたといえます。

 続編にあたるZガンダムではさらに目立つ金色のモビルスーツに登場していましたが…。

 それはさておき、大なり小なり自分なりのこだわりや美学があるであろう「ボディカラー選び」。

 愛車のボディカラーは事故率に影響するというデータが、日本はもとより海外でも研究されています。

 オーストラリアにあるモナシュ大学交通事故研究所がおよそ85万件の事故データを解析したところ、もっとも安全なボディカラーは「白」だと発表しました。

 白色のクルマと比較した際に、衝突事故に巻き込まれる危険性が「黒」は12%、「グレー」は11%、「シルバー」は10%高くなっているとのことです。

 これには理由があり「黒やグレーは周囲の明るさと同化しやすく、ドライバーが認識しづらいため」ということです。

 また、ニュージーランドにあるオークランド大学が行った研究によると、もっとも事故率が低いボディカラーはシルバーで、事故率が高いのは「茶色」「黒」「緑」が高い傾向にあるとされています。

 あくまでも傾向であり、この色を選んだから事故には遭遇しない、というわけではありません。

 しかし、明るい色は背景(アスファルト、夜空、建物)とのコントラストが高く、他車・歩行者から見つけやすく、黒や濃紺系のボディカラーは街灯やヘッドライトが反射しにくく、特にサイドビューから見えづらい傾向にあるようです。

 また、悪天候時(雨・霧・雪)では、黒や濃紺系は背景と溶け込みやすく認識しにくいというリスクもあります。

 もし安全性を重視してボディカラーを選ぶとしたら、もっとも視認性が高く、昼夜問わず安全な白系統(パールホワイトなどを含む)を選ぶのが良さそうです。

 そのほか、黄色やベージュ、ゴールド系も、周囲とコントラストが強く、暗闇でも目立ちます。

 その次にシルバー(特に明るめのシルバー)も光を反射しやすく、比較的安全といえそうです。

 反対に黒やグレー、紺、濃緑などの「濃紺系」のボディカラーは、見た目の高級感があるものの暗闇で周囲にとけ込んでしまい、目立ちにくい傾向にあり、結果的に事故率の高さに関連付いている可能性があります。

 自身の好みの色を選ぶことが第1であることに変わりはないものの、迷った際には安全性も重視してみると、これまでの愛車遍歴にはなかったボディカラーを選ぶことになるかもしれません。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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