車の「ハンドル」昔はもっと「細かった」!? 最近は「太くなってきた」? 理想的な「ステアリングホイール」の太さとは

自分に合うステアリングホイールから理想の愛車を探す!?

 走行性能の高さをウリにするスポーツモデルやスポーティグレードの国産車では、通常よりもさらに太めのグリップをステアリングホイールに採用していることが多いです。

 太めのグリップは、ハンドルと手のひらが触れる面積が増えるので滑りにくく、繊細な操作が可能となります。

 運転を楽しみたいユーザーが多いスポーツモデルでは、特に太めのグリップとなっているのでしょう。

「自然に保持できて正確に操舵ができる太さ」が理想のハンドルだといわれています[イメージ画像:PIXTA]
「自然に保持できて正確に操舵ができる太さ」が理想のハンドルだといわれています[イメージ画像:PIXTA]

 なおメルセデス・ベンツやBMW、アウディ、ステランティスといった輸入車メーカーでは、ベースモデルでもやや太めのグリップを採用しています。

 設計の基準としている手のサイズも関係していると思いますが、太めのグリップはステアリングホイールをギュッと強く握らずとも密着するので、手が疲れにくいというメリットもあり、海外メーカーではそうした点を優先しているのかもしれません。

 ただし前述のメーカー開発担当者は、グリップの太さは人によって感じ方が大きく異なるのが悩みどころだと話します。

 太すぎると「指を開く方向へ無意識に力が入るので疲れる」「キックバックが強く感じて疲れる」といったユーザーからの声があがるのだといいます。

 このように、グリップの太さには「正解」がありません。

 手の大きさや指の長さは人種や性別などによっても異なるため、ひとつのサイズに決めることは困難を極めます。

 それでも世界中の自動車メーカー開発者は、理想的な落としどころを日々研究し続けているのです。

※ ※ ※

 メーカー開発者の間では、グリップの太さについて「そっと手を添えておくだけで、力を入れなくともステアリングの保持ができ、切るときにも滑りがなく、正確に操舵ができる太さ」が理想だといわれているようです。

 筆者も、自分の手に合うグリップ形状のクルマに出会うと、ステアリングホイールが自然と手に吸い付くように感じます。

 これは太さだけではなく、ステアリングホイールの外径や、本革巻きやアルカンターラ、ナッパレザーなどの表皮素材も密接に関係してきます。

 クルマを購入する際はぜひいろいろなクルマのハンドルに触れてみて、ご自身のフィーリングに合うものを選ぶようにしましょう。

 その中から、長く乗り続けられる理想のクルマに出会えるかもしれません。

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