トヨタの「コンパクト“SUVミニバン”」がスゴい! “精悍”ゴツ顔×全長4.5m以下で「ちょうどイイサイズ」! 3列シート版「ライズ」な「ヴェロッツ」とは

国内で約50車種ものモデルをラインアップするトヨタですが、海外に目を向けるともっと多くのクルマが存在します。なかには日本でも需要がありそうなモデルも。そのひとつが「VELOZ(ヴェロッツ)」です。

トヨタ「ライズ」の3列シート版がタイで大人気!?

 人気コンパクトSUV、トヨタ「ライズ」と似たフロントデザインをもつ「3列シートSUV」があるのをご存じでしょうか。

 トヨタがアセアン地域で販売する「「VELOZ(ヴェロッツ)」です。

日本でも人気を集めそう! トヨタの「コンパクト“SUVミニバン”」!?
日本でも人気を集めそう! トヨタの「コンパクト“SUVミニバン”」!?

 ヴェロッツは、インドネシアやタイ、インドなどで販売されている、3列シートMPV(マルチパーパスヴィークル:多用途に使える実用車の意味、日本では「ミニバン」が近いニュアンス)です。

 ダイハツが主導で開発したMPVで、ダイハツ「セニア」/トヨタ「アバンザ」の上級モデルとして、2021年に登場しました。

 現行モデルのセニアは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」によるインドネシア第2弾商品です。

 販売台数は、2004年に登場した初代モデルからの累計で約68万台に達し、これはインドネシアにおけるダイハツ商品として最大の規模だといいます。

 そんなロングセラーの上位モデルに位置するヴェロッツは、現地で非常に注目度が高いようです。

 実際、筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)が訪れた「バンコク国際モーターショー」(2025年3月26日から4月6日まで開催)でも、多くの人がヴェロッツの展示車を確認していました。

 まるでトヨタ「ライズ」やダイハツ「ロッキー」のようなフロントマスクを備えるヴェロッツ。

 ですが、ボディサイズは全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mm、ホイールベースは2750mmと、ライズ/ロッキー(3995mm×1695mm×1620mm)を3方向にストレッチしたようなサイズ感で、ライズ/ロッキーよりもぐっと大きく立派に映ります。

 日本国内のモデルでいえば、コンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」(4260mm×1695mm×1695mm)やホンダ「フリード」(4260mm×1695mm×1710mm)が近いかもしれません。

 リアデザインもライズ/ロッキーにそっくりですが、テールランプは左右をつないだオリジナルデザイン。

 運転席周りのインテリアもライズにそっくりで、7インチのTFTインストルメントパネルや、9インチタッチスクリーンディスプレイ、ステアリングホイール等もどこかで見たことがあるデザインとなっています。

 ただインパネのデザインはライズとはやや異なり、立体的な造形や加飾が施されていることで、ヴェロッツのほうが立派にみえます。

 Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しているほか、ワイヤレス充電装置のほか、多くのUSB-Cポートを設置し、現地ユーザーのニーズにも応えています。

 シートレイアウトは2+3+2配置の7人乗りです。

 実際に乗り込んでみたところ、2列目シートは3列目に人が乗らなければ足元が広いため、足を組むことも余裕。

 ちなみに後席ドアはスライドドアではなく、通常のヒンジドアです。3列目に乗り込むには、2列目シートを前方へずらすかチップアップする必要があります。

 ただその3列目シートは大人が座るにはかなり窮屈。筆者も座ってみましたが、膝が2列目シートの背にタッチしてしまう程度の間隔しかありません。

 おそらく通常時は3列目シートをフロア下へ畳み、ゆとりのある広いラゲージスペースとして使うのが一般的でしょう。

 エンジンは、トヨタとダイハツが共同開発をした最高出力106PS、最大トルク138Nmの1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンで、トランスミッションはCVTのみ。駆動方式もFFのみの設定です。

 特徴的なのが最低地上高でした。

 ライズの185mmに対して、ヴェロッツは205mmと高めに設定されています。

 東南アジア地域では、水害対策としてセダンであっても車高を上げたクルマが多く走っており、高車高なクルマのほうが好まれる、という地域環境に応じた対応のようです。

※ ※ ※

 3列シートMPV(しかもヒンジドア)というと、かつてのトヨタ「ウィッシュ」が思い出されますが、ヴェロッツはクロスオーバーSUVスタイルとなっていることで現代風のデザインを手に入れており、またひと味違ったモデルに仕上がっているといえます。

 たとえば「ライズロング」とか「ライズMPV」といったネーミングで日本にも登場させたら、一躍人気車となるかもしれません。

 今後の動向にも注目したいところです。

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