レクサス新型「ES」世界初公開! 最速で「徹底解説!」 開発キーマン2人に直撃! デザイン・パワトレ、そして走り… 次世代セダンの開発秘話とは

2025年4月23日に上海モーターショー2025で世界初公開されたレクサス新型「ES」。すでに速報となる情報は各社から出ていますが、世界最速でチーフエンジニア&チーフデザイナーにインタビューしました。

レクサス新型「ES」世界初公開! 世界最速でチーフエンジニア&チーフデザイナーにインタビュー!

 1989年にレクサスブランドの立ち上げ以降、一度も途切れることなく続くモデルはLSとESです。
 
 特にESは80以上の国と地域で販売してきた基幹モデルです。しかし、直近はRX/NXなどのSUV系モデルの人気に押され気味だったのも事実。
 
 そんな中、上海モーターショー2025で世界初公開されたのが、8代目となる新型です。
 
 開発コンセプトはズバリ「セダンの復権」ですが、どのような思いで開発が進められたのでしょうか。

レクサス「ES」世界初公開! 最速でインタビュー!(撮影:山本シンヤ)
レクサス「ES」世界初公開! 最速でインタビュー!(撮影:山本シンヤ)

 すでに様々なメディアを通じて第一報が報告されていますが、ここではチーフエンジニアの千足浩平氏とチーフデザイナーの熊井弥彦氏にお話しを聞きました。

―― ESはレクサスのビジネスを差支える重要なモデルですが、直近ではRX/NXをはじめとするSUV系モデルがトレンドとなっています。セダンをやめるメーカーもある中、ESはセダンと言いながらも、大きくコンセプトを変えてきました。その辺りの経緯は?

 千足:私は入社以来ずっとレクサスを担当、中でもGS/LSとセダンの開発を主に行なってきました。

 セダンの魅力は構造や慣性諸元など工学的に合理性のメリットがある一方で、視点の低さや乗り降りのし辛さと言ったデメリットもあります。

 そこで今回はセダンの良さをしっかりと維持しながら、これまでのセダンにはない魅力……目線の高さや開放感が味わえるクルマを目指しました。

―― これまでESのメインマーケットはアメリカでしたが、直近は中国だと聞きました。今回、上海モーターショーで世界初公開されましたが、中国市場をかなり意識しているのでしょうか?

 千足:YESかNOかと言ったらYESですが、「中国に寄せた」と言うわけではありません。

 皆さんもご存じ通り、中国メーカーの「挑戦する姿勢」や「スピード感」は学ぶ部分がたくさんあります。

 そういう意味では、それらをキャッチアップしていち早くチャレンジするための「実験の場」、「鍛える場」と言う意味で強く意識したと言うイメージです。

―― エクステリアはオーソドックスなセダンと言うより4ドアクーペ的なフォルムが特徴になっています。デザインは従来モデルを踏襲しつつも、JMSでお披露目された次世代BEVのコンセプトカー「LF-ZC」のイメージが色濃く盛り込まれています。

 熊井:デザイン的には大きく変えていますが、「ESらしさ」はかなり意識しました。

 見比べると似ていないようで似ていると感じていただけると思います。

 個人的には先代は日本にいた時の大谷翔平、新型はアメリカに行ってからの大谷翔平のようなイメージですね。

チーフエンジニアの千足浩平氏とチーフデザイナーの熊井弥彦氏にインタビュー!(撮影:山本シンヤ/上海モーターショー2025)
チーフエンジニアの千足浩平氏とチーフデザイナーの熊井弥彦氏にインタビュー!(撮影:山本シンヤ/上海モーターショー2025)

―― ちなみに全高は1550mmと先代よりも100mmアップ。この条件でセダンらしさを表現するのは大変だったと思いますが?

 熊井:パッケージが大事だと言っても、まずはカッコ良くなければダメです。

 私自身、過去に苦い経験(中国向けクラウンや5代目ビスタ)をしていましたので、「あの全高でエレガントかつ伸びやかなプロポーションを実現するためには、全長も全幅も上げる必要がある」と。

 この辺りは黄金比ではありませんがバランスが大事ですのでミリ単位で調整を行なっています。

―― その結果、ボディサイズは従来モデルからアップ、現行LSに近いです。

 千足:これは日本市場で色々言われる事も覚悟した上での判断です。

 全幅1900mm超えは最後まで悩みましたが、当時レクサスのプレジデントだった佐藤が背中を押してくれました。

 ただ、DRS(=後輪操舵)の採用により取り回し性能は従来モデルより高めています。

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