2024年「交通違反」ランキングTOP5! 最も多かった違反は“いつもの道”に潜んでいた! 「全国運転マナー」の現状とは

全国で最も多く摘発された交通違反は何だったのでしょうか。警察庁の2024年統計データから、件数の多かった違反トップ5をカウントダウン形式で紹介します。見過ごされがちな違反が、意外と多いことが明らかになりました。

違反件数で見る2024年の交通違反ワースト5!

 日々の運転で「やってしまいがち」な交通違反。実際にどの違反が多く摘発されているのかをご存じでしょうか。
 
 警察庁が公表した2024年(令和6年)の交通違反統計によると、全体的に違反件数は減少傾向にあるものの、依然として多くの違反が摘発されています。
 
 違反件数の多い順に上位5つをランキング形式で紹介するとともに、それぞれの背景や今後の課題についても掘り下げます。

パトカーのイメージ(画像:PIXTA)。
パトカーのイメージ(画像:PIXTA)。

【第5位】信号無視(40万4034件/前年比-2万4531件)

 信号無視は、交差点での事故を引き起こしやすい重大な違反です。特に黄色信号での進行や、赤信号での右左折が多く見られます。歩行者の横断や対向車との衝突リスクが高く、常に慎重な判断が求められます。

 確実な停止と信号確認を徹底し、ルールを守る姿勢が事故防止に繋がります。

・反則金:普通車9000円/違反点数:2点

【第4位】通行禁止違反(55万1589件/前年比-6万4585件)

 通行禁止標識を無視した違反は、住宅街の生活道路や工事中の道路などで多く見られます。最近では、カーナビやスマホアプリに従って走行するうちに、意図せず進入してしまうケースも増加しています。

 運転前に標識を意識する習慣をつけることや、ナビ画面だけでなく現地の表示に注意を向ける意識が求められます。特に歩行者や自転車と交差する道路、なかでも時間指定で区分が分かれる通学路での違反は大きな危険を伴います。

 ナビ頼りにせず、現場の標識をよく確認する習慣が大切です。

・反則金:普通車9000円/違反点数:2点

【第3位】放置違反金納付命令件数(63万5787件/前年比-1万1186件)

「放置違反金納付命令件数」とは、駐車違反をしたドライバーが特定できなかったり、反則金の支払いを無視した場合に、車両の所有者に対して課される納付命令の件数を指します。

これは、違反者本人の特定が困難な場合でも、違反車両の所有者に責任を問うことで、違反処理を確実に進めるための制度です。

短時間の停車でも、運転者が車を離れていると「放置」と見なされ、違反処理の対象となります。

・反則金:
放置駐車違反:普通車15000円
駐車禁止(放置でない):普通車12000円

・違反点数:なし(違反者本人が確認されて反則金処理された場合には、2点が加算されることがあります)

ただし、違反を繰り返すと使用制限や車検拒否などの行政処分につながることもあります。駐車違反を軽視せず、車を離れる際は必ず適切な駐車場を利用し、駐車禁止の標識や時間帯にも注意を払うことが大切です。

【第2位】最高速度違反(84万7378件/前年比-4万1122件)
 
 スピード違反は事故の重大要因として位置づけられ、取り締まりの重点項目です。高速道路だけでなく、生活道路や制限速度30kmのゾーンでも摘発件数は多く、重大事故に直結する危険があります。
 
 最近では移動式オービスの導入も進んでおり、見通しの良い道だからといって油断は禁物です。標識の確認を怠らず、状況に応じたスピードコントロールを心がけましょう。
 
・反則金:
超過速度30km/h未満(一般道):普通車 9,000円~18,000円
超過速度30km/h以上(一般道)、または40km/h以上(高速道):刑事処分(赤切符)対象、罰金および前科がつく可能性あり
 
・違反点数:
15km/h未満:1点/15km~20km未満:1点
20km~25km未満:2点/25km~30km未満:3点
30km~50km未満:6点(免停対象)
50km/h以上:12点(即時免許取消の可能性)

停止命令には素直に…(画像はイメージです/ACフォト)
停止命令には素直に…(画像はイメージです/ACフォト)

【第1位】一時不停止(117万7924件/前年比-8万9170件)

 2023年に最も多く摘発されたのは「一時不停止」でした。停止標識や停止線での「止まったつもり」が多く、見通しの悪い交差点や踏切での接触事故が後を絶ちません。事故の直接的な原因となることから、取り締まりも厳しく行われています。

 ドライバーによっては「周囲に車がいないから大丈夫」と思ってしまいがちですが、歩行者や自転車の見落としによる事故が後を絶ちません。安全確認とともに、停止線では確実に一時停止することが、自分と周囲の命を守ることにつながります。

・反則金:普通車7000円/違反点数:2点

※ ※ ※

 交通違反は「うっかり」や「少しくらいなら」と見過ごされがちですが、いずれも重大な事故につながる危険性が潜んでいます。

 そもそも交通取り締まりは、主にそうした危険性が高い場所で重点的におこなわれています。あらためて交通ルールを確認し、安全運転の意識を高めていくことが、事故のない社会を築く第一歩となるでしょう。

【画像】「えっ…!」 これが「覆面パトカーの見分け方」です! 画像で見る(51枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー