ダイハツ最新「コペン」実際どうなの!?「オープン感はある?」「ターボは速いの?」 マツダ「ロードスター」オーナーが実際に乗った感想とは!
大切な「乗り心地」もチェック!
そして再びルーフを開けて走行し、今度は乗り心地をチェック。
さすが現代の国産車といったところで、オープンボディでも“やわ”ではなく、しっかりと剛性が確保されている印象です。
今回は高速道路での走行は叶いませんでしたが、一般道での法定速度内での走行では、車体がねじれたりミシリと感じる様子は無く、むしろ足は予想以上に硬めに仕上げてあるように感じられました。

もちろんその硬さも不快なものではなくスポーツカーらしいもので、セミバケット形状のシートを介してコツコツと路面状況を体に伝えてくれます。
個人的には、このような路面やクルマと意思疎通を図りながら会話するようなフィーリングが好みなので、コペンも運転していて楽しいなと感じます。
そして全車にターボエンジン搭載するコペンは、決して驚くほどパワフルといった部類ではないものの、流れを余裕でリードする加速を見せ、気持ちよく軽快な走りを披露。
先述のカメラマンとの2名乗車となると、重量が大きく増加したことで加速感は若干抑えられましたが、それでも十分以上の加速で、決して遅いと感じるものではありませんでした。
そのほか、今回テストした車両のトランスミッションはCVTだったため、ロードスターとのMTシフトのフィーリング比較はできませんでしたが、CVTならではの変速ショックが一切ないスムーズな走行感覚が、むしろ純粋にオープン時の周囲の景色をゆったりと楽しむことに繋がったと感じます。
コペンは2シーターのスポーツカーでありますが、基本的には決して「目を三角にして走る」ようなクルマではありません。基本的には経済性や日常的な使い勝手と両立しつつ、楽しく気軽にオープンカーの良さも味わえるというユニークな個性こそが魅力のクルマです。
そのようなキャラクターを考えると、実はCVT仕様がコペンには似合っているのかもしれない――。普段MT車に乗っている自分にも、そう思わせるだけの魅力と説得力が、コペンにはありました。
※ ※ ※
想像通りのドライブの楽しさと、想像以上のオープン時の解放感を味わえるコペンに今回乗り、正直なところ、もっと様々な道を、時間も忘れて走り回りたくなってしまいました。
自分が普段愛用しているロードスターも小さいクルマですが、さらに小さく開放感のあるコペンであれば、ますます気楽な下道ドライブが楽しめるのかもしれません。
また小さいということは、狭い路地での走行やすれ違いの容易さにも繋がりますし、保管場所の自由度も高まります。なにより電動で開閉する「硬い屋根」を備えていることは、多くの人に安心感をもたらし、「オープンカー」に手を出すハードルを大きく下げてくれる存在でもあると思います。
実際にダイハツは、「人生最後のクルマとして、カーライフを楽しむためにコペンを購入したという人は珍しくありません」とも説明します。
ベースグレードで198万3300円からという車両価格(消費税込)は、軽自動車と考えると安価ではないかもしれませんが、現代においてここまで個性があり、維持費を抑えながら、日々のちょっとした移動が楽しくなるマシンが手に入ることは、とても幸せなことではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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