トヨタ新型「クラウンエステート」はデザインが凄い! 史上初の「ワゴン×SUV」実現したポイントとは! 最新「クラウンシリーズ」随一の“造形レベル”に大注目!

トヨタは新型「クラウン エステート」を発売しました。一体どのようなモデルなのか、今回は主にエクステリアに注目して説明します。

トヨタ新型「クラウンエステート」はデザインが凄い!

 2025年3月13日、トヨタは新型「クラウンエステート(以下、エステート)」を発売しました。
 
 現行クラウンシリーズには、すでに「クラウンクロスオーバー(以下、クロスオーバー)」、「クラウンスポーツ」(以下、スポーツ)、「クラウンセダン(以下、セダン)」が販売されていましたが、今回ようやく新型エステートが加わったことで、ラインナップが完成したことになります。
 
 では、この新型エステートとは一体どのようなモデルなのでしょうか。今回は主にエクステリアに注目して説明します。

トヨタ新型「クラウンエステート」のフロント
トヨタ新型「クラウンエステート」のフロント

 クラウンにおける「エステート」とは、従来はステーションワゴン型の派生車を意味しており、エステートとしての先代モデルは、1999年12月に登場した11代目クラウンの派生車にまでさかのぼります。

 しかし同車は、ベース車であるクラウンのフルモデルチェンジに伴い、2007年に販売を終了。

 その後のクラウンにはステーションワゴンが設定されなかったことから、エステートの車名はラインナップから消滅し、すっかり息をひそめていました。

 そして今回、16代目クラウンに用意される4つのボディタイプの1つとして、約18年ぶりにエステートが復活を果たしたのです。

 しかし再来した新型エステートは、かつてのステーションワゴン型から大きく姿を変え、流行ど真ん中であるSUVとして登場。

 このボディタイプの変更について開発担当者は、「ワゴンとSUVの融合」という新たな挑戦だと説明します。

 実際、国内外におけるステーションワゴン市場は縮小傾向にあり、ただのワゴンとして新規開発するのは現実的に難しいところ。

 また企画案の中には、ステーションワゴンをリフトアップしたいわゆる「クロスオーバースタイル」や、ほかの現行クラウンのラゲッジルームを拡大したモデルも検討されたといいますが、それでは派生モデルの1つに収まってしまい、クラウンブランドならではの“革新性”に欠けてしまうと判断。

 最終的に、革新と挑戦を行なうべく、先述したようにワゴンとSUVを融合させた全く新しいクラウンを、新規モデルとして作り上げることになったのです。

16代目「クラウンシリーズ」全体のデザインを統括した宮崎満則氏
16代目「クラウンシリーズ」全体のデザインを統括した宮崎満則氏

 こうして完成した新型エステートは、ほかの3タイプのクラウンとは異なる独自のデザインが採用され、それでいて伝統的なステーションワゴンのテイストも色濃く残された、個性的な仕上がりとなっています。

 まずフロントマスクの上部には、最新トヨタ車に統一された共通デザインである「ハンマーヘッド」を取り入れつつ、よりエッジを効かせた鋭利な造形を採用。

 まるで彫刻刀で削り出したかのような鋭い面構成は、光の当たる角度の違いによって明確な影や色合いの変化を生み出し、新型エステートの立体感を強調します。

 一方でアンダー部分には、現行クラウンシリーズで唯一の「バンパーイングリル」を導入。新しい上質感の表現と、SUVならではの逞しさを両立させました。

トヨタ新型「クラウンエステート」のサイド
トヨタ新型「クラウンエステート」のサイド

 ボディサイドに目を向けると、ボンネットやフロントフェンダーから繋がるキャラクターラインがリアまで通り抜け、車体を上部と下部に分割。

 ルーフ部はのびやかな形状で、シリーズ随一の大きなキャビン空間を感じさせるとともに、比較的低く抑えられたサイドウィンドウと相まって、新型エステートの出自がステーションワゴンであることを思い出させます。

 また2トーンカラー仕様の場合、ルーフ部のみをブラック化することでよりフォルムを薄く見せる効果もあり、Dピラー部の装飾とともに、さらに軽快なワゴンの印象を強めてくれます。

 それでいてボディ下部は、21インチの大径タイヤを中心に、前後フェンダーからドアにかけて力強く盛り上がった造形を施し、安定感を生み出すことでSUVの世界観を表現。

 まさに新型エステートのテーマである「ワゴンとSUVの融合」を視覚的にも感じられる真骨頂であり、担当したデザイナーとモデラーの実力の高さに圧倒されるポイントです。

トヨタ新型「クラウンエステート」のリア
トヨタ新型「クラウンエステート」のリア

 リアに回り込むと、キャビンが想像以上に絞り込まれていることに驚きます。

 そして先述のキャラクターラインが横一文字のテールランプと並走することで、車体下半分の圧倒的なワイド感や安定感を強調。

 しっかりと主張するトヨタエンブレムや、実用性の高さをうかがわせる大きなバックドアは、新型エステートを選択するオーナーの落ち着きと審美眼の成熟度合いを静かに物語ります。

※ ※ ※

 新型エステートの開発コンセプトは、「大人のアクティブキャビン」。

 同車のプロポーションには、まさにワゴンとSUVの要素が組み合わされており、またモダンとカジュアル、そして上質でありながら活動的で頼もしいといった様々な要素が、絶妙なバランスで成立しています。

 現行クラウンシリーズの中でも最新の、見事なエクステリアデザインをもって登場した新型エステートが、これから多くのユーザーの心を掴むことは間違いないでしょう。

【画像】超カッコいい! これがトヨタ新型「クラウンエステート」です!(40枚)

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