ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】

新型エステートは「クラウンシリーズ」の大本命だ!

 ここまで記してきたことからもわかるように、新型エステートのフットワークは、16代目クラウンシリーズの中で最も総合性能が優れています。

 言葉を選ばずにいえば、スバル「レガシィ」に代わる「新ニッポンのグランドツアラー」といってもいいかなという出来です。

トヨタ新型「クラウンエステート」を試乗中の筆者、山本シンヤ氏
トヨタ新型「クラウンエステート」を試乗中の筆者、山本シンヤ氏

 そのような印象を、新型エステートの製品企画を担当した本間裕二氏に伝えると、「ロングホイールベースを活かした直進安定性を実現したうえで、ESPやDRSを上手に活用して曲がる性能も両立させました」と話します。

 さらに16代目クラウンシリーズのチーフエンジニアである清水竜太郎氏は「我々はスパイラルアップ活動と呼んでいますが、クロスオーバー、スポーツ、セダンの開発で培った知見やノウハウを、新型エステートに盛り込んでいます」と教えてくれました。

 そういう意味では、最後発がゆえに新型エステートはシリーズの中で完成度が高いといえますが、間近に控えるクロスオーバーの改良には、エステート開発の知見も含めてフィードバックされるそうです。

 つまり「最新のクラウンは最良のクラウン」をリアルに体現しているといっても良いかもしれません。

最後に登場した新型「クラウンエステート」は、16代目クラウンシリーズの大本命だった!
最後に登場した新型「クラウンエステート」は、16代目クラウンシリーズの大本命だった!

※ ※ ※

 そろそろ結論にいきましょう。

 見た目、パッケージ、居住性、ラゲッジ、走りを含め、新型エステートは今、最も多くの人が「自分事」になれるクラウンじゃないでしょうか。

 クラウンの長い歴史の中で、ワゴン/エステートはある意味「裏方」の存在でしたが、今回のモデルはある意味「本命」といっても良いと思います。

 そもそも16代目の開発コンセプトは「あなたのフラッグシップ」なので、当たり前といえば当たり前かもしれません。

 しかしステーションワゴン好きの筆者としては、新型エステートはSUV全盛の世の中に「風穴」を開けてくれる存在になってくれると信じています。

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