ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】

トヨタは2025年3月13日、新型「クラウンエステート」を正式に発売しました。すでに発売されている3つのクラウンシリーズとの違いや新型独自の乗り味などについて、モータージャーナリストの山本シンヤ氏が先行試乗で確かめました。

新型「クラウンエステート」独自の「乗り味」とは

 フットワークはどうでしょうか。

 新型エステートのプラットフォームは、GA-KのSUV版を用いるなど機構的にはスポーツに近いですが、ホイールベースはスポーツの2770mmから+80mmアップの2850mmに変更しました。実はこれ、クロスオーバーと同じ数値です。

16代目クラウンシリーズの集大成というべき「乗り味」とは
16代目クラウンシリーズの集大成というべき「乗り味」とは

 走りの味付けもサスペンション(PHEVはAVS:減衰力制御サスペンション/HEVはメカサス)、EPS(電動パワーステアリング)制御、DRS(後輪操舵)はエステート独自の味付けになっています。

 試乗車のタイヤは、235/45R21サイズのミシュラン製プレミアムタイヤ「eプライマシー」がおごられています。

 試乗前は「基本素性を考えると、スポーツを穏やかにした感じかな」と予想していましたが、いい意味で先に出た3つのシリーズの良い所が融合された走りに仕上がっています。

 もう少し具体的にいうと、16代目クラウンシリーズ共通の「気負いなく高性能を味わえる」、スポーツの「俊敏/爽快/レスポンシブ」、そしてセダンの「スッキリ/スムーズ/ドッシリ」がバランス良く融合されているのです。

 結果として、「真っすぐ走るのに、よく曲がる」というひと粒で二度美味しい走りを味わうことができました。

AVSを装着した新型「クラウンエステートPHEV」
AVSを装着した新型「クラウンエステートPHEV」

 ちなみにPHEVとHEVともに、基本的には同じ走り味ですが、PHEVは「やや重厚」、HEVは「やや軽快」と、重量や重心といった素性の違いによる差はあります。

 平滑な路面のサーキット試乗だったので、乗り心地について断言はできないものの、意図的に縁石に乗り上げた時のカドの丸い入力、足の動き、ショックの吸収性、乗員の体のブレの少なさなどはセダンに近い「優しさ」を感じたので、一般道でも素直に「乗り心地いいね」といえる快適性を備えていると予想しています。

 この辺りはPHEV/HEV共通の印象ですが、AVS装着のPHEVのほうがより上質に感じました。

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