ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
「PHEV」「HEV」それぞれに試乗してみた
前述の通り、パワートレインはHEVとPHEVの2タイプで、この辺りはスポーツと同じ構成となりますが、車両重量が重いうえに積載性も考慮し、新型エステートのシステム出力は若干アップしている模様(試乗時点ではスペック未公表)。
駆動方式は、リアモーターを活用する電動AWD(E-Four)のみの設定です。

前段が長くなりましたが、まず新型エステートのPHEVモデルから試乗してみましょう。
PHEVは、EVモードだとドライバーのペダル操作に合わせ、必要なだけ力強さが増していくフィーリング。より滑らかで、より操作に忠実なため、「スーッ」と走るような印象です。
一方、HEVモードはシステム出力300psオーバーの実力ですが、体感的には「おっ、力強い!」と言うより「おっ、余裕あるね」と言う印象。
この辺りは、よりリニアなパワートレイン制御に加えて、アクセルを踏んだ時の車両姿勢の変化の少なさ(E-Fourを活かした駆動力制御)の合わせ技でしょう。
アクセル開度が増すシーンでもエンジンノイズがかなり抑えられており、エンジンがより遠くにあるようなイメージで黒子に徹しているのが解ります。

続いて、新型エステートのHEVモデルに試乗しました。
日常域では、より積極的なEV走行と力強いハイブリッド走行のフィーリングは、基本的にスポーツと同じです。
アクセル開度が増すシーンでもエンジンノイズはだいぶ抑えられていますが、PHEVと比べると主張が強め。
ANC(アクティブノイズコントロール)で雑味成分はかなり消えているようですが、2.5リッター「ダイナミックフォース」エンジン特有の濁音は残るので、もうひと工夫が欲しいところです。
エンジンサウンドを車内に響かせるASC(アクティブサウンドコントロール)で、艶っぽい音を足してもいいかもしれません。
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