スバルの画期的「軽商用モデル」が超凄かった! 「農道のポルシェ!?」なRRレイアウトד高性能”4気筒スーパーチャージャーも搭載! 50年続いた「自社製サンバー」のコダワリを振り返る

今でも根強いファンを持つスバル「サンバー」。現在はOEMとなっていますが、自社製造時代のモデルには、コダワリが詰まっていました。

スバル360の思想を継いだ画期的な商用車「サンバー」

 スバルの軽商用車「サンバー」。自社生産を終えてはや13年が経ちますが、今なお中古車市場で高い人気を保っています。

 その理由には、スバル製サンバーに秘められた数々のコダワリがありました。

今もファンが多いスバル自社製造の「サンバー」
今もファンが多いスバル自社製造の「サンバー」

 日本の街に溶け込み、人々のくらしになくてはならない軽自動車。

 その中でもさらに、もはや生活インフラなのでは、というほど重要な存在なのが、都市、郊外、海辺、山間部などあらゆるところで活躍する軽商用車です。

 最初の軽自動車規格が制定されたのは1949年。戦後間もない昭和24年のことです。翌年には二輪・三輪・四輪の区別が設けられ、排気量上限は300cc・200cc、車体寸法も全長3m×全幅2mまで拡大されました。

 1954年には三輪・四輪・4/2サイクルの区別なく排気量が360ccまでとされています。

 そんな中、軽三輪トラックのベストセラーとなるダイハツ「ミゼット」が登場。マツダや三菱、コニー、オリエントなどさまざまなブランドがこの市場に参入しましたが、1955年のスズキ「スズライト」、1960年にダイハツの軽四輪商用車「ハイゼット」が登場すると、マツダ、三菱、コニー、ホープスターなどが軽四輪商用車を相次いで発売。

 軽三輪トラックのブームは長く続きませんでした。

 軽乗用車のパイオニアであるスバル「360」を開発したスバルは、1961年にスバル360のパワートレインやメカニズムを用いた軽商用車サンバーを発売。

 百瀬晋六氏をはじめとして、スバル360と同じスタッフが開発を務めただけに、スバル360の基本設計と「人間優先」思想が盛り込まれていました。

 サンバーの特徴は、スバル360と同様にリアエンジン・リアドライブ(RR)による驚異的に低い荷台とトラクション・高い登坂性能・キャビンの静粛性、当時では画期的だったボンネットを持たなキャブオーバースタイルなど、特徴的な技術を満載したこと。

 その後、スバル製サンバーの伝統となる4輪独立懸架がもたらす乗り心地の良さは特筆すべきポイントで、当時、ガラスや豆腐など割れたり崩れたりすると困る業種で特に好まれた、と言われています。

 搭載されたエンジンは360と同じ2サイクル空冷直列2気筒で、356ccの排気量から18psを発生しました。当初はまずトラックを発売、半年後に1BOX型の「ライトバン」を追加しています。

 2代目サンバーは1966年にデビュー。与えられた愛称は「ニューサンバー」でした。基本的な成り立ちは初代を引き継いでいましたが、デザインは洗練されてさっぱりとした印象に。

 1970年には空冷でありながらヘッドライトの間にダミーグリルを装着、フロントドアを「逆ヒンジ(いわゆるスーサイドドア)」から前ヒンジに変更した「ババーンサンバー」に発展。

 さらに1972年にはグリルが車幅いっぱいに拡大され「すとろんぐサンバー」と呼ばれましたが、シンプルなボディに派手なマスクで、評判はあまりよくありませんでした。

 続く3代目は、1973年に登場しました。愛称は「剛力(ごうりき)サンバー」です。

 大きなトピックはエンジンが空冷から水冷に切り替わったことで、車体も四角くなってぐっと新しい雰囲気に。ライトバンではリアドアがヒンジ式からスライド式に変更され、使い勝手も大きく向上しています。

 3代目が発売されていた時代は、排気量の550cc化・車体サイズの拡大など、軽自動車規格の大きな変革期。サンバーもまずは1976年に4サイクル化した500ccエンジンを搭載。

 翌1977年、550ccフル規格のエンジンに積み替えたのち、1979年にはフロントの造形を大きくチェンジしました。

 ところでサンバーといえばハイルーフや4WDというイメージもありますが、これらは3代目の末期に採用されたものでした。

 1982年リリースの4代目では、ライトバンが「サンバートライ」と名付けられ、当時のレジャーブームに対応するべく、装備を増やしたRV(レクリエーショナル・ビークル)風モデルも発売されました。

 その後1987年のマイナーチェンジで、バンは「サンバーバン」、RVモデルは「サンバートライ」として性格が分けられたほか、フリーランニング式フルタイム4WDを追加するなど、改良が続けられました。

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