京都~敦賀が「無料でほぼ信号ゼロ」に!? 北陸最短ルート「琵琶湖西縦貫道路」工事どこまで進んだのか 「激烈渋滞エリア」4車線化もまもなく!?

もうひとつの「破滅的渋滞ポイント」もついに変わる!?

●小松拡幅

 大津市・高島市の境界をまたぐ部分をトンネル主体でバイパスします。

山が湖岸へ突き出る大津・高島市境(画像:国土交通省)。
山が湖岸へ突き出る大津・高島市境(画像:国土交通省)。

 ここは山が大きくせり出してきていて、湖岸の細い平地をかろうじて道路が抜けている場所です。そうした立体からなかなか拡幅改良が進んでいませんでした。当然、ボトルネックとして渋滞がひどい場所でした。

 まずは大津市側が先行して工事中です。北小松の住宅地を避けて「北小松トンネル」で抜ける区間で、トンネルは2021年に貫通済み。最終形は4車線道路ですが、まずは暫定2車線で、2025年秋に開通予定となっています。

 いっぽうの高島市側は、まだざっくりとしたルート帯がある程度で、調査設計中です。基本的にトンネルで山を抜けていくルートです。

●高島バイパス

 1993年までに近江今津までが暫定2車線で完成済みです。いっぽう、主要交差点がどんどん立体交差化され、安曇川の市街をのぞいてほぼ「信号ゼロ」が実現しています。

 肝心の安曇川区間ですが、現場では高架橋の橋脚がニョキニョキと立ち並び、2025年2月時点で、工事は橋桁架設が主体となっています。

●湖北バイパス

 高島市北部(今津エリア)からさらに北へ、琵琶湖最北端のマキノ地区まで到達する区間です。

 すでにマキノまで「信号ゼロ」で、スムーズに走行できます。最後のマキノ市街地内も「第4工区」として、4車線化事業が進行中。2024年度は調査設計や用地取得の段階となっています。

※ ※ ※

 この先はいよいよ県境区間となります。2車線で福井県に入ると、すぐ国道8号に合流し、4車線となります。そのまま敦賀バイパスとなり、敦賀市内を抜けていきます。

 いっぽう、マキノ町から木之本の北陸道方面へ、国道303号を改良していく計画も存在します。そのうち塩津地区のクネクネ狭隘区間は2015年に改良済みで、スムーズに走りやすくなりました。

【画像】超便利!? これが「琵琶湖西縦貫道路」の計画ルートです(26枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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