トヨタ「小さな“和製スーパーカー”!?」登場! 斬新“ガルウイング”が超カッコいい! めちゃ懐かしい「セラ」超美麗モデル「ノス2」に登場
パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された第16回「Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」では、さまざまなクラシックカーが並びました。なかでも今回は、希少なトヨタ「セラ」の出展モデルを紹介します。
“ヨタハチ”のオーソリティが展示した超美麗な「セラ」
2025年2月22日と23日の2日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)でクラシックカーイベント、第16回「Nostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)」が開催されました。
車種に特化した数多くのスペシャルショップ出展も魅力ですが、そのひとつである四ツ葉オート(栃木県宇都宮市)が展示したトヨタ「セラ」に来場者からの注目が集まっていました。

四ツ葉オートはトヨタ「スポーツ800」(通称“ヨタハチ”)のオーソリティで、メンテナンスからエンジンのオーバーホール、欠品パーツの製作なども行うスペシャルショップです。
同社は例年ノスタルジック2デイズに出展。さまざまなスポーツ800を展示しています。
左ハンドルという珍しい個体や、1965年の全日本自動車クラブ選手権レース(1965年)で浮谷東次郎氏がステアリングを握ったレース仕様のレプリカなど、希少なヨタハチを見ることもできました。
ところが今回のノスタルジック2デイズ2025では、スポーツ800ではなくトヨタ「セラ」を展示し、常連の来場者から驚きの声が上がっていました。
セラは、1990年に発売を開始した、1.5リッターエンジンを載せたコンパクトな2ドアクーペ。
1987年開催の第27回東京モーターショーに参考出品されたコンセプトカー「AXV-II」の市販モデルで、4代目の80系「スターレット」をベースに開発されました。
ルーフやサイドに回り込むほどに広いガラスエリアが特徴です。
最大のトピックは、フロントウィンドウ上部とAピラー付け根付近を軸にして上に跳ね上がる「バタフライ式ドア」の採用でした。
横開きではなく上に開くドアにはさまざまな開き方がありますが、一般的に「ガルウイングドア」と総称されることが多いです。
ランボルギーニ「カウンタック」やデ・トマソ「マングスタ」、メルセデス・ベンツ「SL(初代・W198)」など、別格な存在のスポーツカー、いわゆる“スーパーカー”が用いていた「特別なドア」でした。
そんなスペシャルな構造のドアを採用したセラは、未来的な内外装デザインも相まって当時大きな話題となりました。
1996年に販売を終了してから約30年近くが過ぎた現在では、「バタフライドアを装着するために作られた」ような実験的・挑戦的なクルマが市販される機会は少ないため、今なお伝説のクルマとして語り継がれています。
2025年のいま改めて観察すると、作りの良さやデザインの完成度、アイデアを具現化した熱量、そしてバタフライドアが上がった姿の独特さや迫力に改めて感動を覚えました。
それだけに会場では来場者の多くがセラに着目。
このセラ自体は四ツ葉オートの所有ですが、新車かと見紛うほど程度抜群で、長い時間をかけてじっくりと見入る人もいるなど、注目度の高さがうかがえました。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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