スバル「レガシィ アウトバック」25年3月末に販売終了! 終売間際に人気再燃!? 注文倍増の“最終モデル”どんな人が購入してる?
2025年3月末を持って受注が終了となるスバル「レガシィ アウトバック」がここへきて注文が倍増しているようです。
最後のアウトバックが販売好調!
現在のスバルのラインナップの中で、フラッグシップモデルのポジションを担っているのが「レガシィアウトバック(以下、アウトバック)」です。
2021年9月にフルモデルチェンジした現行型は「レガシィ」としては通算7代目、アウトバックとしては前身の「グランドワゴン/ランカスター」時代から数えて6代目となります。

そんなアウトバックは、元々AWDで高い走行性能を誇る「レガシィツーリングワゴン」をベースに、車高を上げ、大径のオールシーズンタイヤによって走破性をさらに高め、クラッティングパネルやフェンダートリムを装着してクロスオーバーらしい雰囲気をプラスしたモデル。
ピックアップトラックやSUVが人気のアメリカ市場からのリクエストを受けて誕生したモデルであり、現地での人気は非常に高く、世代を重ねるたびにアメリカを意識したモデルとなっていました。
それもあってかアウトバックは徐々に日本での人気に陰りが見え始め、日本の道路事情に合った実質的な後継車種である「レヴォーグ」や、同車をベースにクロスオーバーテイストをプラスした「レヴォーグ レイバック」が登場したこともあって、2024年10月に特別仕様車「30th Anniversary」が発表されたタイミングで、2025年3月末を持って日本仕様の受注を終了することがアナウンスされたのです。
販売終了がアナウンスされたことと、STIのチューニングダンパーやハーマンカードンサウンドシステムなどの特別装備が与えられたこともあってか、この特別仕様車の抽選申し込みが殺到。限定500台のところ3200件ほどの応募があったといい、争奪戦となりました。
そして特別仕様車の発表後の2024年11月から2025年1月にかけても通常モデルへの注文の勢いは衰えることはなく、前年同月比のおよそ2倍、現行型デビュー直後の2021年後半に近い勢いで注文が入り続けているのです。
この人気ぶりについて、首都圏のスバル販売店のスタッフは次のように言います。
「国産車では同等クラスの車両がなかったため、サイズが大きいという声もありましたが、欧州の輸入ステーションワゴンにお乗りのユーザー様からはボディサイズが近いこともあって以前から継続的にアウトバックへのお問い合わせをいただいていました。
販売終了することがアナウンスされたことによって、そういったお客様からのお問い合わせが一層増えた印象です」
同スタッフによると、国産車ということで高い信頼性はもちろんのこと、運転支援システムとしていち早く多くの車種に搭載されている「アイサイト」のネームバリューも相まって、ミドルクラスやラージクラスの輸入ステーションワゴンからの乗り換えも少なくないそうです。
また認定中古車を取り扱うスバルディーラー系中古車店でもアウトバックへの注目度が高まっているようで、上質な中古車が入庫すると中古車情報サイトへ掲載する前に売れていってしまうほどの人気となっているそうです。
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人気に陰りが見えてきたことで販売終了となったアウトバックが、もう買えないとなると人気が再燃するというのはなんとも皮肉な感じがしなくもありません。
しかし、終了間際に多くの人が買い求めており、クルマの評価が高かったことが裏付けられたとも言えるのではないでしょうか。
なお、想定を上回る注文があった場合が3月31日より前に注文受付が終了する可能性があると言い、アウトバックの購入を検討している人は早めに動いたほうがよさそうです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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