全長5m超えの「トヨタ巨大ミニバン・シエナ」現る! 期間限定で無料乗車可能! お台場周辺を自動でドライブ!? 乗った印象は?

トヨタのミニバン「シエナ」をベースに、MONETが調達した車両2台(運転の自動化レベル2)を使用して、自動運転技術を用いた移動サービスが始まりました。乗った印象はどうだったのでしょうか。

日本未発売の「シエナ」で自動運転を堪能!? 果たしてどんな印象だった?

 日本市場でトヨタのラージミニバンといえば「アルファード」「ヴェルファイア」の名が挙がります。

 その知名度はアジアでも高く、特にアルファードはブランド化され人気も高いです。

 一方でトヨタには海外で専売されている全長5mを超える大きなミニバンが存在します。

 そんな日本未発売のシエナが、2025年1月22日から一部エリアで乗車することも可能となっているようです。

「運転の自動化レベル2」とはどんなもの? 期待してた自動運転とは何が違う?
「運転の自動化レベル2」とはどんなもの? 期待してた自動運転とは何が違う?

 1997年にトヨタが海外向けモデルとして初代シエナを北米市場に投入しました。

 現行となる4代目は2020年末より北米を中心に展開され、この世代から全車ハイブリッドとなっています。

 なお初代から3代目までは米市場向けのみに展開されていましたが、4代目では米国工場分をカナダ、メキシコ、台湾、韓国に輸出。中国向けは現地生産して、グローバルで販売されています。

 シエナのボディサイズはグレードや仕様により異なるものの北米のXSEグレードでは全長5184mm×全幅1993mm×全高1770mm×ホイールベース3060mmと大きなサイズです。

 日本で販売されるアルファードの全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm×ホイールベース3000mmよりもひと回り大きいことがわかります。

 過去には日本のショッピングモールにて参考展示した他、トヨタ「ノア/ヴォクシー」のメディア試乗会に展示したこともありました。

 また2023年6月からは東京都・竹芝にてシエナが目撃され、SNSで話題となりました。

 これはソフトバンク 先端技術研究所が2023年1月から「自動運転のレベル4の解禁に向けた実証実験」として行っているものでした。

 2024年8月には、ソフトバンクとトヨタが共同出資会社しているMONET Technologiesが「自動運転技術を用いた移動サービスを2024年度後半に開始」という発表を行っています。

 MONET Technologiesは、渋滞や過疎地での移動難民など交通インフラ、物流業などドライバー不足といった社会課題の解決を目的に設立されました。

 その課題に対しては、コネクティッド・自動運転・シェアリング・電動化の総称となる「CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)」や、マイカー以外のすべての交通手段による移動を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ概念「MaaS(Mobility as a Service)」などで対応していくとしています。

 これまでも全国各地でCASE・MaaSを活用した取り組みを行っており、なかでも有人・無人それぞれのMaaSを中心に様々なサービスを展開してきました。

 今回の発表では「トヨタのミニバン『シエナ』をベースに、MONETが調達した車両2台(運転の自動化レベル2)を使用して、自動運転技術を用いた移動サービスを提供します」と説明しています。

 そして、2025年1月21日にはメディア向け取材会が行われ、翌22日から一般の利用者が乗れる試験運用が開始されました。

 このシエナをベースとした車両は2台用意され、共に「XLEグレード」ボディサイズが全長5250mm×全幅2100mm×全高1980mmとなり、乗車人数は6名です。

 車両制御自体はトヨタのインターフェイスを装備し、センシングデバイスとしてMay Mobility,incのLiDAR5個、カメラ8個、レーダー5個、GNSS1個を搭載しています。

 そして、この車両を運行するシステムなどをMONETが行っているのです。

 なおこの一般利用は2025年1月22日から2025年3月中旬の平日10時から16時まで。

 利用エリアは、東京臨海副都心(有明・台場・青海地区)の公道で、国際展示場駅、東京テレポート駅、東京ビッグサイト、シティサーキット東京ベイという4カ所の乗車場を合計12ルートで走行するものです。

 なお利用者は、MONETが提供するアプリ「MONET」を使って予約をします。

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