無料でトヨタ「シエナ」に乗れる? MONETが「移動サービス」を開始! 東京副都心で一般向けの自動運転実証を展開
MONET Technologiesは、東京臨海副都心(有明・台場・青海地区)の公道で、自動運転技術を用いた移動サービスを、2025年1月22日から3月中旬まで一般の利用者向けに提供することを発表しました。
東京臨海副都心で自動運転技術を用いた移動サービスを1月22日から提供
2025年1月21日にMONET Technologie(以下MONET)は、「公道での自動運転技術を用いた移動サービス」に関する説明会を行いました。
トヨタ「シエナ」を用いた新たな移動サービスとは、どのようなものなのでしょうか。

昨今、都市部の渋滞や高齢者の事故をはじめ免許返納による移動困難者の増加。
さらに、公共交通の利用者減少や物流業などでのドライバー不足など、様々な社会課題が存在しています。
その解決策として近年「CASE」「MaaS」など新しいモビリティに注目が集まっています。
そんな社会課題の解決をテーマにソフトバンクとトヨタの共同出資会社として誕生したのがMONETです。
MONETは、これまで全国各地で様々なモビリティサービスやそれを使った将来の展開を見据えた実証実験を行ってきました。
有名なものでは2024年3月に愛・地球博記念公園にて、電動低速モビリティ「APM(Accessible People Mover)」をベースに、映画「となりのトトロ」に登場する「ネコバス」をイメージした車両を披露したことも。
そんなMONETは、有人・無人それぞれのMaaSを中心に様々なサービスを展開しています。
今回の「公道での自動運転技術を用いた移動サービス(運転の自動化レベル2)」は自動運転MaaS分野となり、2021年3月から広島県・東広島で、そして2023年から東京都・竹芝で実証実験を行ってきました。
また2024年10月から東京臨海副都心(有明・台場・青海地区)の公道で試験走行を始めています。
この試験走行に使われるのがトヨタが海外で展開しているミニバン「シエナ」です。
シエナのボディサイズは、全長5250mm×全幅2100mm×全高1980mm、乗車人数は6名。
このシエナの車両制御はトヨタのインターフェイスを装備し、センシングデバイスとしてMay Mobility,incのLiDAR5個、カメラ8個、レーダー5個、GNSS1個を搭載。
この車両を運行するシステムなどをMONETが行っていると言います。

そしてこの「公道での自動運転技術を用いた移動サービス」を用いた一般利用者向けの移動サービスを2025年1月22日から開始することを発表しました。
説明会では、MONETの代表取締役社長兼CEO・清水 繁宏氏、江東区長・大久保 朋果氏、港区長・清家 愛氏、May Mobility, Inc.の中村 卓史氏がそれぞれ登壇。
冒頭に清水氏は、社会課題のふりかえり、これまでのMONETが行ってきた課題解決の事例紹介、今後の医療MaaS、行政MaaSなどの取り組みを語っています。
また今回の公道での自動運転技術を用いた移動サービスについては「社会重要性を確認していきたい」と語りました。
来賓となる大久保江東区長と清家港区長はそれぞれの地域での交通課題などの話に触れつつ、新たな技術が発展していくことに対して祝辞を述べています。
では、今回の「一般利用者向けの移動サービス」は、どのようにして行われるのでしょうか。
車両は2台用意され、2025年1月22日から2025年3月中旬の平日10時から16時までとなり、時速40kmで運行されます。
なお東京臨海副都心エリアでは、4カ所の乗車場として国際展示場駅、東京テレポート駅、東京ビッグサイト、シティサーキット東京ベイが用意され、合計12ルートが想定されており、今後増える可能性も。
なお現状は、万が一を想定してセーフティドライバーが車両に常駐しているようです。
利用方法は、MONETが提供するアプリ「MONET」で、乗車希望の日時と場所を選択して予約することで利用出来るようです。
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