トヨタ新「アクア」がスゴイ! 上質ブラウン内装の「小さな高級車」仕様“ラフィネ”も追加! 「大人気コンパクトカー」の進化とは
2021年にフルモデルチェンジを実施した現行型(2代目)のトヨタ「アクア」は、初代と比べどう進化したのでしょうか。モータージャーナリストの藤島知子氏が、使い勝手や室内の居心地を中心に紹介します。
「“2代目”アクア」は初代とはキャラクターが異なる!?
トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」は、2021年のフルモデルチェンジを機に大きく進化を遂げました。バッテリー性能の向上のみならず、質感や快適度も大幅にアップしているのです。
そんな現行アクアは、初代と比べどう変わったのでしょうか。使い勝手や室内の居心地を中心を紹介します。
ハイブリッド専用のコンパクトカーとして2011年に登場した初代アクアは、量産モデルのガソリンエンジン車で世界一の燃費性能を追求したモデルとして注目されました。
「プリウス」などの車種に採用されてきたトヨタのハイブリッドシステム(THS-II)を小型軽量化して搭載し、圧倒的な低燃費を実現。フレンドリーなデザインもあいまって、たちまち大ヒットモデルとなりました。
初代アクアが低燃費を追求するうえで、空気抵抗係数(Cd値)を低減することが求められ、ルーフはリアに向けて絞り込まれたフォルムになっている点も特徴的でした。
アクアらしいユニークさが表現された機能的デザインである一方で、後席に乗り込む乗員からすると、「頭上の空間が少し窮屈に感じる」という意見も。
一方で、内装は環境車として大切にしたい軽量化やリサイクル性が考慮されたこともあって、硬質な樹脂パーツが目につき、どちらかというと、質感の高さというよりは、シンプルで素朴なものでした。
2021年、アクアは2代目へとフルモデルチェンジ。
低燃費性能の追求はさることながら、世界戦略車であるコンパクトカー「ヤリス」にハイブリッドモデルが登場したことで、アクアは初代とは違った使命を請けて誕生しました。
2代目アクアの広告のキャッチフレーズに使われた言葉は「いい。」
日本国内専用モデルとなった2代目は、毎日のドライブシーンで扱いやすく、くつろげる空間を提供し、使って嬉しい機能性、安全性を充実させたモデルとして生まれ変わったのです。
中でも大きく変化したのがキャビンの居心地の良さ。
絞り込まれたスタイリングのヤリスは、前席を主役として軽快な走りを楽しませてくれますが、後部座席の広さはあまり期待できません。
対する2代目アクアは、乗員みんなが快適に過ごせる室内空間を備えます。後席のヘッドクリアランスにも余裕があり、ドアの開口部は広く、乗り降りする際にストレスを与えません。
また、全長がコンパクトなわりに前後の座席の間隔に余裕があるため、大人でも無理なく座ることができます。
さらに2WDモデルには後席にドリンクホルダー付きのアームレストが設定されていることも、このクラスのモデルとしては贅沢な装備といえるでしょう。
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