三菱 新型「アウトランダー」登場! 3年ぶりに大刷新! でも見た目は「あまり変わってない」? 実は「なにもかもが新しい」驚異のマイチェンモデルを“確かめて”みた

2024年10月31日に大規模なマイナーチェンジを実施した新型「アウトランダーPHEV」に、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子氏が試乗しました。バッテリーも含め大きく変化した新型について紹介します。

圧倒的な安定感と静粛性に驚く

 そんなラグジュアリーな空間にはもうひとつ、従来とはまったくちがう魅力が加わりました。

 それがヤマハと共同開発された、新型アウトランダーPHEVだけのオーディオシステムです。

 楽器づくりにも多大な経験とノウハウを持つヤマハだからこそ知る、本物の音を走行中の車内で実現するため、モーターやエンジンの音、ロードノイズなどを低減したり加味することで、まるでライブ会場にいるような音を実現しています。

余力たっぷりの加速フィール、そして静粛性に驚かされた新型「アウトランダーPHEV」
余力たっぷりの加速フィール、そして静粛性に驚かされた新型「アウトランダーPHEV」

 前回は停車したアウトランダーPHEVの車内で、従来モデルとマイナーチェンジ後の新モデルのオーディオを同じ音源で聴き比べましたが、今回は初めての公道試乗ということで走行中に試すことができました。

 さっそく、歴代最高の電動性能を手にしたとされる、新しいアウトランダーPHEVの最上級グレード「P Executive Package」で試乗をスタート。

 新型には、PHEVシステムとして独自に新開発された専用の駆動用バッテリーを採用しました。

 容量が10%アップの22.7kWhとなり、EV後続距離は100kmを達成したことが大きなトピックです。

 走り出してみると、力強さとともにスルスルとしたなめらかな心地良さがあり、余力たっぷりの加速フィール。

 駆動バッテリーの出力が約60%アップしたことでエンジンの始動頻度が大幅に少なくなり、従来と比べると車速が120km/hでアクセル開度が半分程度でもまだEV走行が続くところや、低速から中速での加速性能も大きく向上しているといいます。

 また、有料道路に入ると合流での俊敏なレスポンスとともに、本線へ合流してからの伸びやかさが爽快です。

 これは駆動バッテリーだけでなくシステムトータルでの出力も約20%アップしたことで、厚みのある加速がどこまでも伸びていくような、溢れる加速性能を手にしているから。

 巡航に入るとしっかりとした安定感と静かな室内に包まれ、全幅の信頼で身を預けて走っていけるクルマであることを実感しました。

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