2000馬力のSUVも! 東京オートサロン2018で見かけた気になる3台

2000馬力超えを狙う超高性能SUV

 チューニングパーツメーカー「トラスト」のブースに置いてあったのが、日産「パトロール」。かつては日本でも「サファリ」として販売されていて、現在でも中東などで販売されている4.8Lの直列6気筒エンジンを積む大型SUVです。

4.8L直列6気筒エンジンを積む日産自動車大型SUV「パトロール」

 youtubeなどで、SUVがランボルギーニ・アヴェンタドールやブガッティ・ヴェイロンをとてつもない加速で追い越していく衝撃的な動画を見たことがあるかもしれません。

 そんなスーパーカーをあざ笑うかのような超高性能SUVのベース車両として愛されているのが、このパトロールなのです。

 トラストはそんな中東のマニアックな人たちをターゲットに究極のSUVマシン開発に着手。それがこの「Greddy(グレッディ) パトロール」です。

タービンはトラストがラインナップする「Greddy」シリーズを装備
過給器付き内燃機関装備のパトロールには、過給圧力を指示するブースト計などを室内に装備
迫力の顔を持つ2000馬力のパトロール

 エンジンは搭載されているTB48DEをベースにMANLEY製のエンジンパーツで強化し、タービンはトラストがラインナップする「Greddy」シリーズの中で最大サイズの「T88H38GK」を2基装着しています。

「中東、主にドバイの愛好家をターゲットにした開発車両です。現時点ではパーツを装着しただけの状態ですが、このタービンは使い切れば1個で1200馬力まで出せる性能があります。2個装着してセッティングを詰めれば2000馬力はでます」と同社の説明員は言います。

高出力に対応する駆動系強化パーツは、現地で手に入れることができる

 2000馬力もの高出力ともなれば駆動系の負担も大きく気になるところですが、パトロールはもともと丈夫な駆動系の部品を組み込んでいるうえに「現地では駆動系の強化パーツが発売されている」とのこと。

 車両は今回の東京オートサロンが初公開ですが「早くもSNSなどで中東のファンから大きな注目を集めていて、私たちが思っていた以上に反響があります」といいます。

 それにしても、2000馬力のクルマはいったいどんな加速をするのでしょうか? こんな怪物のようなマシンなら、あのヴェイロンが加速で負けてしまうのもうなずけますね。

【了】

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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