新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?

新潟市から青森市まで、日本海側の都市をつなぐ高規格道路「日本海東北自動車道」が、気づけば「ほぼ全通」という状況になっています。いったいどのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。

全通まで残り「3工区」だけ!

 新潟市から青森市まで、日本海側の都市をつなぐ高規格道路「日本海東北自動車道」が、気づけば「ほぼ全通」という状況になっています。
 
 いったいどのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。

日本海東北道(画像:写真AC)。
日本海東北道(画像:写真AC)。

 日本海東北道は、新潟市で北陸道から直通し、鶴岡、酒田、秋田、大館を経由して、小坂JCTで東北道に接続する約322kmの壮大な高規格道路です。

 基本的に無料バイパスですが、一部は有料区間です。具体的には新潟市近郊部、酒田市周辺(山形道として)、秋田市周辺(秋田道として)の3区間。

 新潟~秋田~青森の日本海ルートを構築し、海沿いの山岳区間に苦しまずに、信号ゼロでスムーズな長距離輸送を可能にします。

 さて、322kmのうち、気が付けばほとんどが開通しましたが、最後まで残った未開通部は、大小あわせて3工区です。

【朝日温海道路】延長40.8km

 新潟県・山形県の県境をまたぐ、厳しい山岳区間を克服する区間です。国道345号とJR羽越本線が海岸線沿いを走っていますが、平地はほとんどありません。

 仕方なく国道7号は内陸部へ大きく迂回していますが、日本海東北道もこれに沿って整備されます。そこが未開通部としては最大である「朝日温海道路」です。新潟国道事務所・羽越河川国道事務所・酒田河川国道事務所と、異例の3事務所に管轄が分かれ、それぞれ別個に事業が進められており工事情報も分散しています。

 気になる進捗ですが、2013年に事業化してから11年目。開通めどのカギを握るのは、総延長10km以上にもおよぶ13本の連続トンネルです。

 13本のトンネルのうち、掘削完了したのは1号トンネル(1007m)、4号トンネル(1185m)、9号トンネル(332m)、大岩川トンネル(1058m)。掘削中なのは、2号トンネル(32%)、11号トンネル(58%)、鼠ヶ関トンネル(59%)、小岩第2トンネル(69%)です。

 残りの3号・5号・6号・7号・8号・碁石・12号・13号・早田・小岩第1の計10本は、まだ計画中です。

 それ以外の谷筋の平地でも、高架部の橋脚がニョキニョキと姿を現してきました。

【画像】超便利!? これが壮大な「日本海東北道」ルートと工事状況です(30枚以上)

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