「私のクルマ、軽自動車だけど“外車”です!」 BYD新型「ラッコ」だけじゃない! ちょっと自慢できそうな「海外ブランドの軽自動車」3選
2026年8月現在、日本メーカーの独壇場とされてきた軽自動車市場に、中国の自動車メーカーであるBYDが新型の軽自動車「ラッコ」を発売したことで大きく話題となっています。しかし実は、過去にも「海外ブランドの軽自動車」はしっかり存在しました。
「私のクルマ、軽自動車だけど“外車”です!」
2026年7月28日、中国の自動車メーカーであるBYDが、日本市場向けに専用開発した新型バッテリーEVの「ラッコ」を発売しました。
日本の軽自動車規格に合わせて設計されたこのモデルは、「スーパーハイトワゴン」のスタイルに両側スライドドアを備え、日常の使い勝手を追求した仕様となっています。
車両価格も約215万円からと戦略的な設定であり、長らく日本メーカーの独壇場とされてきた軽自動車市場に海外の大手企業が本格参入したことで、業界全体に大きな影響を与えています。
日本の道路事情や税制に最適化された軽自動車は、「全長3400mm以下、全幅1480mm以下、排気量660cc以下」といった厳格な規格が定められており、独自の進化を遂げてきたことから「ガラパゴス的な市場」とも呼ばれます。
そのため、海外の自動車メーカーが軽自動車を正規販売する例は極めて稀ですが、これまでの自動車史を振り返ると、いくつか海外メーカー製の軽自動車が存在してきました。
正規の輸入軽自動車として広く知られているのが、2001年に登場した「スマートK」です。
都市向けの2人乗りマイクロカーとして展開されていたスマートを日本へ導入する際、張り出していたリヤフェンダーやリヤのタイヤ幅を変更し、全幅を軽自動車枠である1480mm以下に収めたモデルです。
ベース車両の優れたパッケージングや安全性を活かしつつ、日本の税制面での利点を享受できる輸入車として大きな話題を集めました。

また、イギリスのスポーツカーブランドであるケーターハムも軽自動車規格のモデルを生産しています。
軽量なオープンカーであるスーパーセブンに、スズキ製の660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し、車幅を軽自動車枠に収めた「セブン160」を2014年に発売。
2021年には後継の「セブン170」を導入しました。車重500キロを下回る極めて軽い車体により、ダイレクトな走行感覚を維持費の安い軽自動車として楽しめる点が特徴であり、現在でも趣味性の高い輸入車として支持を得ています。
ちなみに同シリーズのエントリーモデルとなる「セブン170S」の2026年現在の車両価格(消費税込)は、888万8000円です。
そして正規輸入以外でも、並行輸入という形で軽自動車として登録された欧州車がありました。
その代表例が、イタリアのフィアットが製造したコンパクトカー「フィアット126」です。
1999年頃から少数が国内に輸入されたこのモデルは、もともとのボディサイズが当時の軽自動車枠内に収まっており、排気量も652ccなどの仕様が存在したため、所定の手続きを経て黄色い軽ナンバーで公道を走ることが可能でした。
非常にコンパクトな車体でありながら、クラシカルな魅力を持つ輸入軽自動車として愛好家の間で知られています。
これら過去の海外メーカー製軽自動車は、もともと海外向けに作られた車両の部品を変更したり、他社のエンジンを流用したり、あるいは並行輸入によって日本の規格に適合させたりしたものが大半でした。
しかし、今回BYDが発売した新型ラッコは、最初から日本の市場環境と軽自動車規格を綿密に分析し、専用にゼロから開発されたモデルです。
これまで日本の自動車メーカーが守り続けてきた軽自動車という特殊な市場に対し、海外の自動車企業がどのような変化をもたらしていくのか、今後の動向が注視されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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