大興奮!? 世紀の大工事「巨大岩塊撤去」の現場がスゴすぎる! 上信越道の「足場要塞」の裏側で何をしてるの? スリル満点の「激レア」土木体験
ついに現場へ潜入! 実際何が行われているか見てみた
JR横川駅からクルマで約10分の現場事務所へ到着すると、はるか高く見上げるように鉄橋のようなものがありますが、そこが上信越道の高架であり、それに並行した「仮桟橋」です。
標高を上げてその仮桟橋を渡ると、巨大な「インクライン」が待ち構えています。トラック2台を乗せられるインクラインは急斜面のレール上を数本のワイヤーで引き上げられ、一気に工事現場のてっぺんへ到達することができます。
インクラインをのぼりきると、少し見下ろすあたりに掘削面がありました。最初は今より30mも高く、インクライン乗り場からさらに見上げるように岩塊があったといいますが、今やすっかり消滅してしまって、想像ができません。
かつては岩塊をよじ登って、てっぺんを削っていく作業でした。作業ヤードも狭いため、破砕するたびにダンプ1台が行き来するしかなく、効率が悪いものでした。今や岩塊の真ん中あたりまで撤去したため、重機が集結できるほどまで作業ヤードは広くなり、全体の進捗スピードは劇的に向上したといいます。
岩盤を壊すには、通常はダイナマイトが使用されます。しかしすぐそばを一般車が走っているので、発破した石が飛んで来て当たったら大変です。そこで「クローラードリル」「ビッカー」「ブレーカー」といった重機で、少しずつ破砕していく作業となります。
岩というものはガンガン叩いても、なかなか割れません。しかし逆に「引き裂き」には弱い性質があります。そこで、クサビを打ち込んでヒビ割れを起こしていくことで、叩くよりも1/10ほどの力で破砕することができるというわけです。
そのヒビ割れ発生クサビ機である「ビッカー」の実演もありました。先に穴へ突っ込んだサヤの中を、クサビ本体が奥へ突き抜いていくと、「グゴゴゴ」といった音とともに、岩が割れていきます。あとはパワーショベルでダンプへ積み込んでいくだけです。地道な作業です。
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