ニュルブルクリンクのバックステージツアーにメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェの博物館巡りも! クルマ好き必見のドイツツアーとは?

モータースポーツの聖地としても知られるニュルブルクリンクをはじめ、メルセデス・ベンツやBMW、アウディ、ポルシェといった有名メーカーのミュージアムなど、ドイツに点在するクルマ好き垂ぜんのスポットを巡る8日間のツアーが、JALPAKブランド誕生60周年特別企画ツアーとして企画されています。2025年1月から実施されるこのツアーについて、主な見どころを紹介します。

JALPAKブランド誕生60周年の特別企画

 クルマ好き、モータースポーツ好きであれば、一度は足を運んで見たいと考える人も多いであろうドイツは、言わずと知れた自動車発祥の地であり、メルセデス・ベンツやBMW、アウディにポルシェといった名だたるメーカーの本拠地でもあり、モータースポーツの聖地としても知られるニュルブルクリンクを擁する国でもあります。

 ニュルブルクリンクをはじめ、各メーカーのミュージアムなど、ドイツに点在するクルマ好き垂ぜんのスポットをまるっと巡ってしまおうという8日間のツアーが、JALPAK(ジャルパック)ブランド誕生60周年特別企画ツアーとして企画されています。2025年1月から実施されるこのツアーについて、主な見どころを紹介します。

ツアーで訪れるBMW博物館(C)BMW Group
ツアーで訪れるBMW博物館(C)BMW Group

 今回のツアーの目玉ともいえるニュルブルクリンクは、日本でも知名度の高い「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の舞台であるほか、近年ではドライビングシミュレーターの「グランツーリスモ」シリーズに代表されるレースゲームにも収録されており、バーチャルの世界で走ったことがある人も多いはずです。

 そんなニュルブルクリンクは「世界一過酷なサーキット」とも言われ、レーシングカーだけでなく、世界各国の自動車メーカーが市販車の基本性能向上のために走り込みを行うサーキットであり、2023年4月にホンダ シビックタイプR(FL5型)がFF(前輪駆動)モデル最速(同社調べ)の7分44秒881をマークしたのも記憶に新しいところです。

 ただニュルブルクリンクはドイツの西端に位置しており、ドイツのメインストリームとなる観光地を訪れる“ついで”に回るには少々遠いと言わざるを得ません。そういった意味では最初からさまざまなミュージアムを含め、ドイツのクルマにまつわるスポットを巡る今回のツアーは、クルマ好きにピッタリの企画と言えそうです。

 ちなみにミュージアムの見学については、世界で初めてガソリンを動力とする車両の特許を取得し、メルセデス・ベンツの礎を築いたカール・ベンツが建てた工場を利用したプライベート博物館の「カール・ベンツ自動車博物館」と、メルセデス・ベンツの本拠であるシュツットガルトにある「メルセデス・ベンツ博物館」を、ツアー2日目に回ります。

 3日目には「ポルシェ・ミュージアム」を、4日目には「BMW博物館」を巡り、その後の自由時間では併設される「BMWワールド」を見学することも可能とのことです。

ニュルブルクリンクの表彰台見学も

 翌5日目にはミュンヘンの北に位置する「アウディ・フォーラム」を見学し、6日目に聖地ニュルブルクリンクへ足を延ばす日程となっています。

 これらのミュージアムはメーカー謹製のミュージアムとなっているため、歴史的なモデルやレーシングカーなどはもちろん、門外不出のコンセプトカーや試作モデルを見られる貴重なチャンスと言えそうです。

 なおニュルブルクリンクでは実際にコースを走行することはできませんが、表彰台見学を含むバックステージツアーが実施される予定となっており、運が良ければレーシングカーや極秘の開発車両を目撃することができるかもしれません。

 そしてツアー最終日には2023年7月に開館後、同年の「FIA Founding Members’ Club Heritage Cup」を受賞したプライベートミュージアムの「ナツィオナールス・アウトミューゼウム・ザ・ロー・コレクション」を訪問。

 このミュージアムは、“ザ・ロー・コレクション”とあるように、ドイツを拠点とする巨大企業グループを率いるロー氏の私設ミュージアムであり、1886年式から現代のモデルまで、レーシングカー、ロードカー問わず、アイコニックなモデルが150台ほど収蔵されているとのことです。

ニュルブルクリンクのバックステージツアーの様子(C)Nurburgring 1927 GmbH & Co.KG.
ニュルブルクリンクのバックステージツアーの様子(C)Nurburgring 1927 GmbH & Co.KG.

 こうやってみると目まぐるしい日程のようにも感じますが、初日にマンハイムに宿泊した後は、ミュンヘンとフランクフルトでそれぞれ2連泊することで行程に余裕を持たせており、ミュージアム訪問以外に散策の時間を設けるなど、ゆったりした行程となっています。

 ただクルマ好きからしてみると、散策の時間でも何気なく周囲に駐車されている一般車が日本に導入されていないレアな車種やグレードだったりして、なかなか心休まる時間がないかもしれませんが……。

 このJALPAKブランド誕生60周年特別企画ツアーは成田空港発着で、2025年1月27日、2月17日の2種類の出発日が設定(※)されており、JALビジネスクラスで139万9000円(大人1人分、燃油サーチャージ込み、以下同)、JAプレミアムエコノミークラスで109万9000円という設定。

 一見すると高いようにも感じますが、利用ホテルはすべてAグレードで、食事(朝食・昼食6回/夕食2回)も用意され、現地での移動費やミュージアムの入場料は全てコミ、ツアーコンダクターのほか、現地のモーターナビゲーターも同行することを考えれば、むしろバーゲン価格と言えるかもしれません。

 1月、2月のドイツは日本と同じく冬季となりますが、吸気温度が下がると吸入密度が高まってエンジンの調子が良くなるとも言われているため、街中で思わぬレアモデルに遭遇するチャンスもありそうですね。

 ※1月、2月ともに催行決定(2024年10月17日時点)。申し込み時期によっては満席の場合もあります。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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