トヨタの「“FR”オープンカー」! 500馬力超え「エンジン」搭載でめちゃ楽しそう! “開放感”がめちゃスゴイ「GRスープラ スポーツトップ」市販化の可能性とは

壮絶を極めたGRスープラ スポーツトップの制作工程とは

 GRスープラ スポーツトップの制作過程は、3本の動画にまとめられて公開され、現在も米国トヨタの公式YouTubeチャンネルで視聴することができます。

 この動画の中では、ルーフを切断する工程とスポーツトップの制作に苦労した様子がうかがえます。

こちらは2019年のSEMAショーに出展された「GR Supra Heritage Edition」
こちらは2019年のSEMAショーに出展された「GR Supra Heritage Edition」

 切断したルーフは当初、着脱式ルーフに流用するつもりだったそうですが、ルーフが想定以上に薄く再利用が不可能となり、3Dプリンターで3枚の複合パネルを形成していました。

 ルーフを外した状態では、センターバーが残る「Tバールーフ」ではなく、開放的な「タルガトップ」となり、ルーフとその後端はピアノブラックで統一されています。

 またボディ剛性を確保するために、ルーフ外側からエンジンベイ、キャビン後端まで補強を加えています。動画では。着脱式ルーフの取付のための細かな調整の様子までも収録されています。

 動画の最後では、完成したGRスープラ スポーツトップのルーフの開閉の様子から、エクステリア・インテリアの全容をたっぷりと見せています。

 ルーフの造形はアフター制作されたものとは思えない完成度の高さで、市販車と見間違うほどの仕上がりです。

 エクステリアでは、2019年のヘリテージエディションと同様に、A80をオマージュしたリアの大型スポイラーや、ヘッドライト、リアコンビネーションランプに仕立てられています。

 GRスープラ スポーツトップは中身もしっかりカスタマイズされています。

 そのカスタマイズは、ヘリテージエディションのものを引き継いでおり、老舗の「プレシジョン・ターボ&エンジン」が手を加えて最高出力500馬力以上とし、「スカーボ・パフォーマンス」が、このGRスープラために専用設計した足回りで固めています。このほか、書き切れないほどの無数のカスタムが施されていました。

 この動画のコメント欄には、GRスープラ スポーツトップの市販化を望む声が多数寄せられ、大きな反響を呼びました。

 しかし残念ながら、トヨタはGRスープラのオープンカーを市販化させる予定はないようです。

 さて「SEMAショー2024」では、またも度肝を抜くGRスープラが登場するのでしょうか。それとも、また違うモデルで大注目を集めるのでしょうか。楽しみです。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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