三菱が新型「アウトランダー」発表! ヤマハ製の「画期的ユニット」搭載で“3年ぶり”に大進化! 実車を見て分かった「音」へのこだわりとは?

新採用の「ヤマハ製サウンドシステム」を実際に聴き比べしてみた

 続いてダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム。

 JAZZは低音の重奏感と厚みがアップしてバランスよく聴こえます。

 水が左右に流れていくイメージが湧き、ヴォーカルの表情が想像できるようになりました。

 先ほどは埋もれていたシンバルの音などが登場し、「こういう演奏だったんだ」という発見があります。

 Adoは一気に進化し、ドラマティックな高音、骨に響く低音、疾走感が高まりテンションアップ。

 かわいらしさから迫力まで、ズドーンと胸にきます。

 クラシックは吹奏楽器ののびやかさがアップし、ステージの広がりが伝わってくるよう。

「指揮者が変わった」と感じたのは私だけではなかったはずです。

 宇多田ヒカルは声に艶が増し、声の震えやのび、かすれや息づかいまでクリアに聴こえます。

 ヴォーカルがクローズアップされる感じで断然いい音。

 どれも、ここまで変わるとは驚きました。

「ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット」では計12個のスピーカーとDUALアンプを搭載。さらにロードノイズの影響を減らすサウンド補正機能も。
「ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット」では計12個のスピーカーとDUALアンプを搭載。さらにロードノイズの影響を減らすサウンド補正機能も。

 そして最後に期待が高まる中、ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメットを試聴。

 JAZZは、ヴォーカルがステージを動き回る感じが想像できるまでになり、車内の奥行きがぐんと広がったかのよう。

 水の流れが立体的になり、ヴォーカルののびやかさが光ります。

 Adoはオーケストラの生演奏で歌っているみたいなリアル感と、ヴォーカルがイキイキしているサウンドで包みこまれる感覚。

 クラシックは1つ1つの楽器がそれぞれの魅力を発揮していて、打楽器の繊細な強弱も伝わってくるように。

 隠れていた音が存在感をもって聴こえてくることで、胸に迫ってくるような演奏に浸ることができました。

 宇多田ヒカルは、目の前で歌ってくれているようなライブ会場感がアップし、音域までが広がった感覚がドラマティックで、思わず拍手をしてしまいそうになったほど。

 プレミアムでも驚いたのに、アルティメットはさらに別次元のいい音を届けてくれることを実感しました。

 通常ならマイナーチェンジでここまで大掛かりにオーディオを変更することはないそうですが、今回はアウトランダーPHEVが提供できる価値と照らし合わせ、とても重要な要素だと判断して踏み切ったといいます。

 そこでヤマハと手を組んだ理由として、ものづくりの会社としての多くの共通点と独自性に共感したことが大きかったといいます。

 すでに100年以上にわたって国産ピアノを製作しているヤマハには、よりよい楽器づくりの技術と、演奏者が意のままに音を奏でられる楽器を提供するノウハウがあります。

 加えて、自動車メーカーとの協業体制を構築しており、本物の音を知るサウンドマイスターが、そのモデルごとのサウンドコンセプトを具現化するという独自性も持ち合わせていることから、オーディオによってワクワクする体験に導くという、新しいカタチの“快適”の提供に挑戦したとのこと。

 ロードノイズや風切り音といった走行中の騒音下でもいい音をクリアに届けるため、調音作業にもこだわり、雨の日でワイパーがハイの状態や、エアコンの強弱なども試して完成したオーディオシステム。

 アルティメットでは、弾むビートでワクワクさせてくれる「Lively」、楽器やヴォーカルの細やかな音がより際立つ「Signature」、力強く自信が湧いてくるような音が聴きたい時の「Powerful」、刺激の強い音を抑えて会話を楽しむ際のBGMなどにピッタリの「Relaxing」と周波数特性の異なる4つのサウンドタイプをあらかじめ設定しており、シーンや気分、音楽のタイプなどによって選択することでまたちがった音が楽しめるようになっています。

 このほか、外観はあまり変わっていないように見えますが、グリルシャッターを新設して空力がアップしたり、実はバンパーなどを新たに作り直しているとのこと。

 インテリアではセンターディスプレイのグラフィックが一新され、より鮮明で情報がキャッチしやすくなったり、前席にシートベンチレーションが追加され、室内ランプがLED化。デジタルルームミラーがフレームレスで見やすくなり、アルミペダルで操作感が向上していたりと、細部まで磨き上げられたことがわかります。

 そして、ヤマハとのタッグによって最高にいい音を手に入れた、新しいアウトランダーPHEV。

 大きな楽器が積める大容量のラゲッジも健在で、バンドメンバーが乗れる7人乗りも選択できるとあって、これまでノーマークだった人たちからも注目を集めそうな予感でいっぱいです。

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