三菱が新型「アウトランダー」発表! ヤマハ製の「画期的ユニット」搭載で“3年ぶり”に大進化! 実車を見て分かった「音」へのこだわりとは?

これまでにない「音の進化」とは?

 さて、今回大きな目玉となっているのが、アウトランダーPHEV専用にヤマハと共同開発した、これまでにない高い音質を追求している2つのオーディオシステムが全車に標準装備されていること。
 
「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」と「Dynamic Sound Yamaha Premium(ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム)」で、生演奏を聴いているようなリアルな音、クリアな高音、息遣いまでが聴こえるような「本当にいい音」を、楽器メーカーでもあるヤマハの知見と技術を最大限に生かして作り上げたといいます。

新しいサウンドシステムを採用しただけではなく、車内は不要なノイズの発生を低減するよう工夫されている。
新しいサウンドシステムを採用しただけではなく、車内は不要なノイズの発生を低減するよう工夫されている。

 グレードの「P」「G」「M」に標準装備されるダイナミック サウンド ヤマハ プレミアムは、ウーファーの同軸上にツィーターを配置したコアキシャルスピーカーをリアに採用し、計8個のスピーカーを搭載。

 キレのあるダイナミックな低音と表情豊かな中高音を実現しています。

 トップグレードの「P Executive Package」に標準装備で、PグレードとGグレードはオプション設定となっているダイナミック サウンド ヤマハ アルティメットは、計12個のスピーカーとDUALアンプの搭載に加え、車速に応じて音量や音質を自動調整してロードノイズの影響を減らすサウンド補正機能を採用。

 原音に忠実な音にこだわり、高音を担うツィーターが周波数の高い領域を素早く動いて最大限に発揮できるよう、コイルにアルミを使って重量を一般的な銅線に比べて約50%軽量化しています。

 低音を担うウーファーも駆動力をアップしており、標準スピーカーの約3倍にもなるとのこと。

 力強く音を鳴らし続けるとウーファーは熱を持ってしまい、音の劣化や寿命にも影響しますが、今回はコイルの径を従来の20mmからプレミアムで25mm、アルティメットで38mmにまで大きくすることで、放熱性を上げているので安心して大音量で聴いてもらえるといいます。

 さらに、車内を最高のリスニングルームとするため、スピーカーを搭載しているドアパネルはその裏から余計な音が入ってこないよう、隙間を1つずつ塞ぎ、スピーカーボックスの役割を与えることで不要なノイズの発生を低減。

 補強パーツの大型化や溶接スポット増しなども行い、パネル剛性が現行アウトランダーに比べてアルティメットで約1.5倍もアップしているそう。

 製造部門からは「そんなことやったら大変だよ」という反対もあったそうですが、アウトランダーPHEVに乗る人すべてに最高の音を体験してもらいたいという一心で、全部門一丸となって開発を進めたといいます。

 ここで、同じ音源の同じ曲を使って、BOSEのサウンドシステムを搭載する現行アウトランダーPHEVと、ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアムを搭載する新アウトランダーPHEV、ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメットを搭載する新アウトランダーPHEVの3台で聴き比べをさせてもらいました。

 ちなみに聴いたのは、ヴォーカル入りのJAZZ、Adoの「新時代」、クラシック「威風堂々」、宇多田ヒカル「First Love」の4曲。

 まずはBOSEの現行モデルから。どれも普通にいい音なのですが、JAZZはあまり生身の息遣いのようなところまでは感じられず。

 水が流れる音があるのですが、1カ所にとどまっているように聴こえました。

 Adoは雑味が少し残る感じで、高音が割れるところもありました。

 クラシックはどの楽器もフラットで、楽器の個性がなくオーケストラで聴いているイメージは湧かず。

 宇多田ヒカルは、彼女独特のドラマティックな強弱が沈んでいる印象を受けました。

【画像】超カッコイイ! これが新型「アウトランダー」です!(50枚以上)

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