ダイハツは、1999年に開催した「第33回東京モーターショー」に軽SUVの「SP-4」を出展しました。
　
　20年以上も前のコンセプトカーですが、現在も石川県小松市にある日本最大級の自動車ミュージアム「日本自動車博物館」に展示され、いまもSNSなどに様々な声が集まっています。

　コンセプトカーのSP-4は、1998年10月に発売した「テリオスキッド」をベースにした3ドアのSUVです。

　軽自動車規格に収まる全長3395mm×全幅1475mm×全高1595～1695mmで、スズキの本格オフロード四輪駆動車「ジムニー」と近似サイズとなっています。

　似ているのはサイズや四角いスタイリング、大きな背面タイヤだけではありません。

　100mmの範囲で最低地上高を変更出来るサスペンションを備え、フルタイム4WDと組み合わせるなど、オフロードでの走破性にもこだわった造りとなっており、ジムニーを強く意識していることがうかがえます。

　ベースとなったテリオスキッド自体も、縦置きエンジンレイアウトにセンターデフ付きのフルタイム4WDを組み合わせ悪路での高い走破性にこだわった本格派であり、SP-4はそうしたキャラクターをさらに極めたモデルといえます。

　パワートレインは、最大64馬力、最大トルク約10.9kgf-mを出力する660ccの3気筒DOHC 12バルブターボエンジンを採用し、4速ATを組み合わせています。

　単なるコンセプトカーではなく、実走も可能なモデルだったといい、当時のダイハツの本気度も感じられます。

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　現代の視点で見ても魅力的なダイハツのコンセプトカー“SP-4”に対し、いまもSNSなどでは多くの反響が寄せられています。

　多かったのは「ジムニーのライバルか」「スズキの独占市場だからアリな企画だと思う」など、軽規格の本格四輪駆動車の新たな対抗馬として興味を示す声でした。

　同時に「テリオスキッド懐かしい」「センターデフ付きフルタイム四駆はマニア心をくすぐる」「こっちは5ドアで使い勝手に優れていた」などテリオスキッドに対するコメントもあり、「5ドアの本格軽SUVは今も欲しい」との声もあるなど、潜在的な需要を感じさせます。

　ふたたびダイハツから同様のモデルが登場する日が来るのか、大いに期待したいところです。