スズキ新型「“スライドドア”軽ワゴン」SUV風が発売! ターボもある新型「ギア」が最もお買い得!? 3つの「スペーシア」どう選ぶ?
スズキ新型「スペーシアギア」が発売され、2023年に登場した標準ボディの「スペーシア」、カスタムグレードの「スペーシアカスタム」と合わせて3つのモデルが出そろいました。3つのスペーシアはどう選んだら良いのでしょうか。
3つの「スペーシア」どう選ぶ?
軽自動車のランキング(2024年1月から8月)で、1位のホンダ「N-BOX」に続いて、2位につけているのがスズキ「スペーシア」です。
2023年に現行の3代目へとフルモデルチェンジしましたが、標準ボディのスペーシアとエアロパーツを装着した「スペーシアカスタム」が先行して登場し、2024年9月20日にSUV風の新型「スペーシアギア」が全面刷新しました。
スペーシアには、4ナンバーの軽商用車になる「スペーシアベース」もありますが、発売が2022年8月で約2年しか経過していないため、今は従来モデルを継続販売しています。
新型スペーシアとして3つのタイプが出そろい、ニーズに応じて選び分けられるラインナップが完成したといえますが、それぞれのモデルはどのような人に適しているのでしょうか。
スペーシアは全車がマイルドハイブリッドを搭載して、グレード名にも「ハイブリッド」が付きます。
各タイプに搭載されるエンジンは、標準ボディは自然吸気(NA)エンジンのみ、エアロパーツとアルミホイールを標準装着するスペーシアカスタムはNAのほかに高性能なターボエンジンも選択可。
SUV風の外観と水洗いの可能な内装などを組み合わせた新型スペーシアギアは、NAとターボエンジンが設定されます。
これらの3タイプのうち、実用性や価格の安さを重視するなら、標準のスペーシアがおすすめです。
ただし、ベーシックな「ハイブリッドG」は、価格を153万100円(消費税込、以下同様)に抑えましたが、このグレードには電動スライドドアや後席の座面に装着されるオットマンのように使える「マルチユースフラップ」、助手席シートアンダーボックスなど、スペーシアの特徴とされる装備が備わっていません。
そのため、上級の「ハイブリッドX」(170万5000円)のほうが装備が充実しており、実用性もより高いといえます。
また、標準のスペーシアではターボ車は選べず、購入時には販売店の試乗車などで自宅付近の登り坂を走り、パワー不足を感じないか確認しましょう。
今回発売された新型スペーシアギアは、標準のスペーシアの「ハイブリッドXセーフティパッケージ装着車(177万1000円/2WD)」をベースに、外観をSUV風に変更して、ルーフレールなども備えています。
シート生地には撥水加工が施され、荷室も汚れを落としやすい仕上がりです。そのためにアウトドアで遊んだ後に乗り込んだり、汚れた荷物を積んだ時も、後始末をしやすいです。
新型スペーシアギアは安全/快適装備も充実しており、ヘッドアップディスプレイ、本革巻きステアリングホイール、ステアリングヒーター、LEDフロントフォグランプ、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、アルミホイールなどを加えました。これらのデザイン変更や装備を価格に換算すると、約21万円に相当します。
そして、「スペーシアギア ハイブリッドXZ・2WD」の価格は195万2500円で、スペーシアの「ハイブリッドXセーフティパッケージ装着車」と比べた時の価格アップは18万1500円ですから、21万円相当の装備が加わるなら、スペーシアギア ハイブリッドXZ・2WDが割安です。
新型スペーシアギアには、ベースのスペーシアでは選べないターボ車も用意されています。
ターボ車は、実走行の動力性能を左右する最大トルクが自然吸気エンジンの1.7倍に増えて、WLTCモード燃費は2WDの場合で8%しか悪化せず、動力性能を大幅に向上させながら、燃費の悪化率は小さいです。
そして、「スペーシアギア ハイブリッドXZターボ・2WD」の価格は203万7200円で、自然吸気エンジン車よりも8万4700円高いですが、ターボ車にはパドルシフト/パワーモード/本革巻きシフトノブも装着されています。
これらの装備は価格換算額が1万5000円ですから、実質約7万円でターボが装着できるといえ、急な坂道の多い地域に住んでいたり、高速道路を走る機会の多いユーザーはターボ車を選ぶ価値が高いでしょう。
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